しっぽきり

 当然といえば、当然ですが今とはまるで別物の絵。

「たとえでたらめでも自分を信じて対決していけば、世界だって変えられる」

「僕の理想の街に君達みたいな住人は……いらないんだ」
 
「僕が、5年でこの街を再生してみせる。
 5年だ! もしできなかったら僕の首をはねればいい!!」

「一緒に世界を変えようよ!」

「もしも……もしもだ……。
 お前が言うように犬養が世界を変えたとして……その世界が間違ってたらどうする?
 あいつは神様なんかじゃなく……魔王だとしたら」



 大体こんな感じの一巻でした。
 まず犬養ありき。
 過去の苦い経験から、周りに埋没していることを良しとしていた安藤に変わるきっかけ(腹話術発動に理由をつけるなら犬養と出会ったから以上の理由はないですし)を与えたのも、今は亡き要を起ちあがらせたのも、猫田市を変えていったのも犬養。
 表情の凄絶さや、安藤が「犬養は魔王じゃないのか?」という疑問を得た段階でまだ考える決意をしていない時期なのと相俟って、犬養の存在感が突出してます。
 その抱いた疑問を、マスターに聞かれてしまったのが痛かったような気もしますが、まあ、グラスホッパーの情報収集力を考えたら、どのみち存在を知られて、対決を迫られてたことを思えば、そうでもないのかも。
 現主人公である潤也も、痴漢を止めに行こうとしたり、安藤の死に方の夢を見たりと、片鱗を見せていました。
 あとは、地味に鯨さんが登場していたり、「ハイ、ニョー」な満智子先輩の出番が意外と多かったり、原作だと色々大変な平田さんがどう考えてもチョイ役以上の存在ではなかったり
 そして、袋とじ開けの名人「島・ザ・リッパー」の妙技はもう見られない、爪を剥がれた的な意味で(´;ω;`)

 単行本オマケであるカバー裏の絵は、凄絶な表情をした犬養。本編の内容と、後のカバー裏の展開をあわせて考えると、本気なのかネタなのか判断しにくいところです。
 












管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://bbkiriblog.blog70.fc2.com/tb.php/794-ebbe711e