しっぽきり

一本目 シィ、覚えた。ケンジロウのやり口。
二本目 オタクが世界を救うかどうかはわからないけど、とりあえずアキバとブクロは救えそう。

 負傷者は一二名、いずれも軽傷。そして、なにより災害は回避されました。
 そんなわけで作戦は成功したわけですが、髪の毛とか舌の回り方とか考えると、どうもナオミさんのイメージ的には軽傷とは行きませんでしたが、それはそれ。小鹿さんにしてみれば、女子大生エスパーのイメージなんぞ初音さんにちくわをあげることに比べればどうでもいいことです。
 そして、局長的には、チルドレンがちさとちゃんの誕生日を無事祝えるのが何よりめでたいこと。
 そんななか、カメラは切り替わって花井家前。
 自分の誕生日会に出かけようとする、ちさとちゃんの前に現れたのは、同級生の東野君。そして、少し赤らめた頬で手渡したのは一つの小さな袋。
 そう、東野君は自分だけで、ちさとちゃんの誕生日を祝いたかったのです。思いがけぬ東野君のお祝いに、こちらも頬を真っ赤にしながらも、御礼を言うちさとちゃん。
 自分達だけの大切な時間に、心満たされていく二人。
 盗撮されているわけですが。

 


 甘酸っぱい青春の光景に大喜びなバベル一同の前に現れた、一生青春な不二子さん。
 空港周辺での局地的に天気荒れるからどうで、本来の予知された事故はその雷によって起こるはずだったのに、あの仮面かぶったエスパーが前倒しにした可能性を皆本さんに問います。
 しかし、皆本さんはそれを立証不可能と返答。そう、落雷するかどうかは確率の問題にすぎません。だから、前もって事故を起こしたとはいえ、落雷する確率に影響を与えられるとは限らないのです、数学的には。
 しかし、

「予定より早い事故の発生と予知の消滅。そこに絡むエスパー。
 あなたのカンはなんて言ってる?」

 これだけ揃った材料に、皆本さんに理性ではなく本能で状況を把握してみてはどうだとけしかける不二子さん。惑う皆本さん。ついでに、自分を取り巻いている三人への対応も、本能でガッとデキちゃえとけしかけるのは、言語道断で拳骨をゴツン。
 日課のパワハラ兼セクハラの対応としての老人虐待を済ませた皆本さんは、賢木先生に犯人について尋ねます。
 取調べによる自供と、賢木先生協力による透視は一致。犯人は、元々仕事に不満があり、突然ESPが覚醒し、精神的に不安定になり、カッとなって反抗に及んだとのこと。反省はしてるとか。
 人為的に強力な犯罪エスパーが作り出せるかどうか話し合うバベル首脳陣。
 経験豊富な不二子さん曰く、やり方によっては有りうる。
 負傷や、極限状況で能力が強化されたり、増えたりする例はありうる。
 兵部、グリシャム大佐、そしてなにより不二子さん自身が。
 危機は、通常では不可能な成長を遂げる引き金になる。そう語る不二子さんは、さらに末摘さんが面白い話をしてくれたといい、モニターに合図をしました。
 切り替わった画面に映し出されたのは、末摘さん、ではなくチルドレンの三人。
 クラッカーを鳴らして、ちさとちゃんの誕生日を祝っています。しかし、なぜかちさとちゃん達は、若干引き気味。
 その理由は巨大なケーキでした。
 その大きさは、思わず何人分と問いたくなるようなサイズです。そんな巨大なケーキをコンコンと叩く薫さん。
 次の瞬間、ケーキと思われていた物体がパカリと割れました。
 そして現れたのは巨乳の褐色巨乳美女メアリーさん、半裸。
 盛り上がってマスかーっ!? とノリよく登場してみたものの、周りは女子中学生、ドン引き。
 温度差に耐え切れず、薫さんに事情を問いただすメアリーさん。
 メアリーさんは「パーティを盛り上げたいから、来てくれ」といわれたからこそ、半裸な状態で真っ暗ケーキの中で、テンションを上げた状態で待機していたのです。それが、子供のバースデーパーティとは話が違います。
 ですが、メアリーさんの必死の抗議も、バースデーパーティもパーティの一部と、反省する気配はありません。
 そんな口論が続く中、不二子さんはようやく間違えたことに気付いて、画面を切り替え。
 画面に映ったのは、ボールペンを持って電話取材を行う、デフォルメ顔の不二子さん。
 その不二子さんの取材に応えるのは、修正が入った末摘さんの顔写真。
 いわく、ヒュプノはネガティブな感情を持っている人間には、不満や怒りを利用できるから術がかけやすく、仮に超度が高いヒュプノなら、それとあいまって、常識では考えられない変化を相手に及ぼせるというのです。
 色々、画面に疑問を感じる一同をよそに、不二子さんは、流れができてきていること、そしてそれがチルドレンに近づいていることを予感するのでした。



 ドン引きもメアリーさんの暴走のせいということで片付けられ、和やかなムードに戻ったちさとちゃんの誕生日会はプレゼントのターンに。
 チルドレンの三人からのプレゼントは、ちさとちゃんのトレードマークであるパッチン止め。三種類ある心遣いがにくいところです。
 そして、薫さんがコソコソと渡してくれたプレゼントは、近づく東野君との決戦に備えての汎用下着型決戦兵器。
 思わず怒鳴りつつも、誕生日プレゼントだし無下につき返すのも悪いから、といった態で受け取るちさとちゃん。
 そんな一連の小芝居に押されながらも、おずおずと悠理さんが差し出したのは、やや大きめの箱。
 あけてみると、そこにあったのは生命玉。
 水草と魚がエサと空気のバランスをとってて、世話しなくてもこの中で生きていける。
 世話をしないと一人で生きていけないお嬢さまを巧みにお世話する魂を持つ葵さんは、妙に詳しくそう語ります。
 喜んでもらえるかどうか不安な悠理さんにお礼をいうちさとちゃん。ですが、家出水槽に出してもいいかと問います。
 ずっと狭いところじゃかわいそうだし、広い水槽で、友達のメダカもたくさんいたほうが、この子にとってもいいはず。
 そう、語るちさとちゃんに、悠理さんはなぜか虚を突かれたような表情をした後、そのほうがいいと頷くのでした。
 そして、誕生日会はケーキタイムに。
 楽しげにケーキをとりわけ、そして食べる皆の中で、悠理さんは、もう一つ買ったプレゼントは、薫さんに渡すこと、そして、その日も絶対に事件なんか起こさせないと、心の中で誓うのでした。












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