しっぽきり

 「ラキア」と「道士さまといっしょ」の二冊を。
○ラキア 周防ツカサ 電撃文庫

 タイトルになってるラキアというのは、ゴスロリ幼女不思議系でした。
 七月一日を何度も繰り返す現象に巻き込まれた四組の男女のお話。
 ただし、七月一日が繰り返すことを認識(記憶を継続して持っているのは)当人達だけで、周囲の友人やら親やららは、繰り返す七月一日を初めての七月一日と認識している状態。これが、巻きこまれた当人達の孤独感やら、連帯感やらを煽っていって、年頃の男女だからそういう状況になれば、そう言う状態になるわけです。
 途中で気付いていくパターン、物語冒頭から気付いているパターン、片方がループ現象を夢だと思っているパターン、片方はループ現象に巻き込まれず片方だけがループし続けるパターンと、ありがちな設定だけど四組書くことでバリエーションを持たせてるのが、うまいなと思いました。特に最後のエピソードの、巻きこまれてない方(男・恭二君)七月一日、巻きこまれている方(女・三尾さん)の七月一日、恭二君七月二日、三尾さん二回目の七月一日、恭二君七月三日……という順番で描写することで、徐々にループする日付の中で変わっていく三尾さんと、(三尾さんにとっての一回目の)七月一日を境になぜか大きく変わった三尾さんに戸惑う恭二君の対比という構成がうまいなあと思いました。
 タイトルにもなっているラキアは、独立した四つのエピソードのいずれにも現れ、主人公達に憎まれ口をたたいたり、行動をフォローしたり、いつ日付のループが終了するかを告げたり、主人公達がループ世界について知りたがるのを好ましく思わなかったりする、例外の存在。が、その事情は全部明らかにはされません。続刊物だから。エピローグに明かされる情報で、その行動原理は一応理解はできるのですが。
 まあ、あとがきにも書いてると明言されている二巻に期待ということで。

○導士さまといっしょ 三雲岳斗

 絶チルノベライズの作者さんということで購入。
 未来から、普段はドジッ娘メイドの武器を携えた主人公が、未来世界において超重要人物となるヒロインを守りに来る話。ターミネーター。
 「気力体力が弱った時にも笑える作品」というコンセプトらしく、勢いのあるコメディタッチの作品でした。
 ただ、そのコメディ分の代償か、クールな性格のはずの主人公の性格がちょっとぶれ気味だったのが微妙でした。













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