しっぽきり

(この記事は少年サンデー52号のネタバレを含みます)
一本目 「ツンデレの元祖は美神令子」と主張せんがためのツンデレラッシュ
二本目 「巫女萌えの元祖はおキヌ」と主張せんがための萌えラッシュ


 ぼくらの獣姫・初音様と喧嘩中の下僕・明君を叱る一羽の鷹は、手段憑依、目的憑依、行住坐臥常に憑依を座右の銘とする、委員長の宿木さん、つまり下僕・明パパが憑依した鷹。
 が、下僕・明君は鷹の習性を利用して、鷹を黙らせると改めて携帯で連絡。
 

 お外で暴れる初音様が嫌っているのは、「ザ・ハウンド」担当指揮官、小鹿圭子一曹。童顔のアホ毛様ですから、惜しくもお亡くなりになられた末摘さんの穴を埋めることが期待される逸材です。
 突如説明を始めた局長によれば、宿木家は東北の名家、同様の犬神家を先祖代々支えてきたコンビなのだとか。あと、表札の文字の大きさが力関係の証明だとか。
 が、下僕・明君は、いまはどっちも没落して都内の一軒家を維持するのもやっと、第一幼い頃から飯を作って食わせたり、飯になって食べられたり俺が世話するばかりと、それがご不満の様子。
 その負担を軽減してくれるはあずの新しい指揮官の登場で、ようやく楽になると思っていたのに、初音様ときたら!

 当の初音様は庭というか玄関先で、薫さんのサイコキノにも負けず家出をギリギリキープしていました。
 これ以上がんばってもムダかもしれない、そう本能で悟った初音様はせめてもと、一人の女性に飛びつきます。薫さんの完全に犬扱いの抑え方で救われた女性こそ、残念ながらお亡くなりになった末摘さんの穴を埋めることが期待されるBABELの秘蔵っ子、「ザ・ハウンド」担当指揮官、小鹿〝アホゲドーガン〟圭子一曹なのでした。
 飛びつくぐらいですから、当然のごとく初音様は小鹿さんが嫌いです。
 香水のニオイがきらい、タレ目がきらい、ちゃらちゃらしたアクセサリーがきらい、足の指のマニキュアがきらい、あの紐通してカポカポいわす簡易竹馬かよってぐらい分厚いサンダルがきらい、アホ毛もヘリコプターみたいにギュルギュル回転し始めて空に飛んでいきそうな気がするから怖くてきらいと、明に話しかけるときの鼻につくような甘い声がきらい、明の料理を食べて後の笑顔が嫌い、と小鹿さんを全否定です。
 ようやく楽ができると思い込んでいた下僕・明君は、こんな反抗的な態度をとる初音様を叱り、自分のせいだと落ち込む小鹿主任を必要以上に褒め称えます。
 これに初音様がいよいよブツン。
 ものすごい勢いで巨大化して、襲いかかろうとする初音様でしたが、アホ毛童顔を食らう獣娘さんというおそらく漫画史上初になるであろう食事シーンは、射撃系の武器のエキスパートである女帝様愛用の、麻酔薬を仕込んだ吹矢によって阻止されてしまうのでした。
 薫さんたちは、泣き出した小鹿主任を慰める下僕・明君こそが喧嘩の原因と指摘し、更にそれに気づいていない明君に、男という生き物の愚かさを見出すのでした。




 気絶中の初音様を檻に閉じ込めて、BABELのヘリコプターはどこかに移動していきます。
 その機内で、自分を責める小鹿さん。
 『ハウンド? うー、とりあえず、使えなさそうなやつからぶつけていけば? 上手く行けばそれにこしたことはないし、上手く行かなくても、たぶん明君がフォローしてくれるでしょ。……そういえば明君からはあんまり――今度、いただこうかしら』という、管理官が寝起きに出した指示に従って真っ先に投入された入局したての小鹿さん。勝手も何も分からない小鹿さんが明君に頼りすぎたからこそ起こった事態なのですが、一日の大半を睡眠に費やし今も夢の世界にいる管理官はそんなこと知りません。
 下僕・明君も、兄妹のような関係の初音なら言わずとも分かってくれると思い込み、小鹿さんをフォローすることで、二人の仲を近づけようとしていた自分の目論見の甘さを反省します。
 局長は、せめて男にすべきだったかと悩みますが、それではSUETSUMUシンドロームは治らないので、女の人にしたのは局長GJです。
 
 反省はしつつも、小鹿さんは仕事に意欲を持っています。
 小さい頃から動物は好き、最終回に野性に返したり、一緒に死んだりする動物アニメも好きと、ハウンドの担当が自分の天職であることをアピールします。
 それでも、飼い主を横取りする新入りに対する初音様のヤキモチを解消するのは容易ではありません。
 ここで、種類は違えど同じく猛獣を扱う皆本主任が先輩としてアドバイス。
 小鹿さんが、強いリーダーシップと貫禄を見せることが、初音様のヤキモチを解消し、ハウンドのリーダーになるなによりの方法なのです。
 そう、昨日見たあのアニメも、一昨日見たあのアニメも、みんなリーダーシップとかんろくに溢れていました。漫画の神さまはアニメの貧乏神なのです。
 イベントこなしていれば愛らしい動物と無二の親友になれると信じているビリーバー小鹿さんも、今回の作戦で失敗すれば首。
 そして、ヘリコプターが雪国を通り越して、地球の極限っぽ所に降り立ち、「極限状態サバイバルで信頼度アップ作戦」が始まるのでした。



 吹雪吹き荒れる中、ヘリコプターで定期的にお尻にプスプスと麻酔吹矢を吹かれていた(一番熱心なのは、テレポートで運動不足に陥りがちな葵さんでした。吹矢のダイエット効果は覿面。みるみる脂肪が落ちていきました、胸から)初音様が目覚めてみると、そこには魂が抜けたように倒れこむ下僕・明君。ゆすってもたたいても、首をしめても起きやしません。
 そこに現れたのは襟口から伸びるボンボンも眩しい小鹿さん。
 明君は危険な状態、百km先に船、これから一緒にそこまで運ぶ。
 簡潔で要点をまとめた説明でしたが、状況が状況なので初音様は驚くばかり、ついでに自分がコートの下にはタンクトップしか着てないことにもビックリ。
 こうして、初音様と小鹿主任の大冒険が始まるのでした。




 一方で、下僕・明君はアザラシに憑依。
 チビッ子三人にはもちろん、年齢不祥、できる上司・朧さんも虜にするなど、大活躍中なのでした。

 












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