しっぽきり

(この記事は少年サンデー51号のネタバレを含みます)
一本目 着せ替え人形にして、操り人形にして夜の支配者。それが女帝。
二本目 新興宗教十八歳教教祖さま。


 散々痛めつけ、ガムテープでグルグル巻き、スタンガン一発でハエ男捕獲も無事完了。
 が、アドバイスをくれた兵部少佐は、お礼も言わせないまま姿を消していました。
 兵部少佐が向かったのは、半ば意識を失ったままのハエマスター皆本のところ。
 生物汚染は拡大しなかったものの、結局を起こったことを責め、黒い幽霊・チルドレンに発現した力を挙げ、一人のノーマルでしかない皆本さんには、そのやがて来るであろう未来を変えられないと断言し、ならばせめて楽にしてやろうと、予知を忘れるように催眠暗示をかけようとします。
 が、皆本さんの意思を受けたハエ軍団のハエ文字はこれを拒否。
 自分一人の力は小さいけれど、バベルの仲間がいる。そして、バベルの仲間の多くは、兵部達と同じエスパーだと言いきります。兵部少佐は、エスパーを仲間と言いきる皆本に複雑な視線を浴びせるのでした。
 チルドレンがようやく到着したころ、皆本さんの顔はうまっていました。便器に。
 さよなら、皆本さんの尊厳。

 そんな皆本さんのプライドを粉砕したけど結局、皆本さんになにかを認めて催眠は行わなかった、というか行っても不二子さんがまた教え込めば終わりだよなということに気づいたのか、とにかく催眠はしなかった兵部少佐は、自分達の獲物が大腸菌とかでかもされてヨゴレになったことに嘆き悲しむチルドレンを眺めつつ、自分を発見した部下・モジャ公の暴言を叱りつつ、自分はエスパーの味方であり、ノーマルはあくまでも敵、この傷が消えるまではと、自分の立っている場所を再確認するのでした。


 それから数日後。
 男子トイレの前に佇むチルドレン達を、訝しがる明君。
 いつ、ハエの記憶が蘇り便器を嘗め出すかかわからない皆本さんを一人に出来ないチルドレン、三人にそんな心配されることも、それで自分の恥辱を思い出すことも不愉快な皆本さんは、便器をジッと凝視したあと、かろうじて我慢して、外のチルドレンを追っ払います。
 大抵のことはネタにする彼女達であっても、自分達の未来の旦那が便器を嘗めようとしていたということは少なくとも他言していないようで、明君は知らない様子。言葉を濁しつつ、一安堵するのでした。ただし、油断は禁物、話題を変えようと、最近顔を合わせていない初音さんの近況を聞いてみると、明君が口篭もります。
 ちょっと、モメているらしいとのこと。
 いつもならちょっとした喧嘩をしても、明君が料理を作って食わせるか、明君自身が食われるかすれば、その場で手打ちになってしまうコンビなのを考えると、長引いているのは珍しい事態です。
 が、原因は明君と初音さんの仲そのものではなく、他のところにありました。
 新しく二人の指揮官になった人と初音さんがどうにもあわないのです。
 ――チーム結成時は、そんなもの。とくに女の子は難しい。でも、僕を見てごらん。今じゃすっかりハーレムさ、HAHAHA。そうだ、明君、良いものを紹介してあげるよ。僕がいつも身につけている石なんだけど、これを身につけてるだけで運気が上がっちゃってさ。チルドレンと仲良くなりはじめたのも、この石を身につけて始めてからかな。一個三千円なんだけど、明君だから特別に二個で五千円でどうかな? まっ、考えといてよ。
 と、アドバイスをし、便器を名残惜しそうに一瞥したあと、皆本さんは颯爽と去っていきました。まさか、自分にとばっちりが降りかかるとは思いもせずに。


 夜、帰宅すると見なれない靴が一足。
 誰か、友達でも来てるのかと、上がりこむと、なんと冷蔵庫の前にはミルクをグイグイとやる薫さんと初音さん、しかも半裸。
 当然、お約束として制裁を受けるわけですが、なんといっても初音さんがいる今日は一味違います。
 肌にグイグイ食い込む犬歯の痛み、ワイルドな肉体言語を使用した制裁もたまには乙なものと皆本さんは割り切るしかありません。
 そこに駆けつける葵さんと紫穂さん。四人で入るにはバスタブは狭すぎましたが、そこは今後を考えて親交を深めるための裸の付き合い。そう、四人目のメンバーとして迎え入れる儀式だったのです、ギュウギュウ詰めの風呂は。
 そんなわけで、ハウンドをやめ、チルドレンに入るために家出してきた初音さん。
 平行世界では世話を出来ず桃太郎を餓死させかけたものの、初音さんなら大丈夫、腹空かせたら勝手に冷蔵庫開けて食べるから、と、便利なペット感覚で初音さんを飼いたいとチルドレンが希望したところで次号に続きます。












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