(この記事は少年サンデー49号のネタバレを含みます)
クマの一撃をモロに受けてしまったハヤテ君。
東宮君は呆然、そして当然愛するオレの嫁を傷つけられた虎鉄さんはブチギレです。
なので鉄拳制裁、東宮君を。抱きつかなきゃ嫁はかわせたのにとかそういうことのようです。
虎鉄さんの一撃を見て東宮くんに対する溜飲を下げたハヤテ君は、どうせならクマと戦うようにと虎鉄さんを叱ります。
が、叫んだせいか急に眩暈を覚え、倒れこんだハヤテ君を抱えあげる虎鉄さん。
一応の状況判断はできたらしく、クマの注意が別の場所にそがれているうちに逃げ出そうという判断なのでした。
そのクマの足元にあったのは山には不似合いなハイヒールの靴。その持ち主は――
一方、こちらはちゃんと整備された山道を行くヒナギク隊。
新鮮な空気や、芽吹く草花、青い空と山登りの魅力を語りますが、へばった三人から返ってきた答えは、
「空気は酸素缶で十分、草花は写真で十分、空はどこでも青いじゃないか」
「こんな肉体労働を喜ぶなんてヒナギクはM」
「顔は手抜きなんだから、体も手抜きしたい」
と、つれない返事。
登山の魅力を布教するのは諦めたものの、せめて完走はさせようと楽しいことを考えるようアドバイスします。
まんが道を登るナギお嬢さまの考えたことはもちろん漫画のことではなく、高尾山が平野を飛び越えて下り道になるよう強要することでした。行きが下り道になれば帰りが上りになるのですが、そこはまた脅せばOKです。
ヒナギクさんにそれは後向き、と、ダメを出されたナギお嬢さま。
仕方ないので新しいガンダムのカップリングに思いを馳せます。
チャイナ、いい乳、羨ましい。チャイナ、いい乳、羨ましい。
ちっとも楽しくなりません。ヒナギクさんも、今度も心を読んだのか、次第に不機嫌になっていきます。
場の空気は一触即発でした。
その時です。理沙さんが声をあげました。
何かと振り向く二人。
そこに居たのは、タヌキ、子供。
歯を剥き出しに笑うのがなんだか可愛くありませんが、そこは女子高生感覚。
広げた手の指の隙間を鉛筆で手早くカンカン突いていく遊びで、中指の爪をHBの鉛筆の芯が直撃して転げまわる友達をイタカワイイと笑うお年頃。
タヌキチ(©桂ヒナギク・タヌキチ命名委員会)が可愛くて仕方ありません。美希さんに至っては、目を始めてみる形にする喜び様。
嬌声をあげる女子高生に身の危険を感じたのか、タヌキチはダッシュで逃げ出します。
が、そんなタヌキチの逃げっぷりも可愛くて仕方ないダメ人間三人は、普段使ったことも無い体力のリザーブタンクを使用して追跡を開始。
――タヌキ超可愛い。タヌキ超可愛い、小さい可愛い、歯可愛い、目のクマ可愛い、耳可愛い、手足の黒可愛い、鼻可愛い、尻尾可愛い。ああ? さわったらダメかな? だぁ? こういうのはなぁっ、さわりたさわりたいという思いを、こう胸でギュウッと押し殺して悶え転がるのが、可愛いの通なんだよ!
三人の可愛がり方を、可愛いのプロフェッショナルとしてまったくなっちゃいないと指摘したくとも普段のキャラが普段のキャラだから指摘できなかった千桜さんは、ここでもまた会長の手前、「意外と元気」と鎖骨もまぶしく呆れた風に見せつつも、可愛い欲を抑えきれず、自分達もタヌキチを追いかけようとヒナギクさんに提案するのでした。
ところで、ハイヒールを片方無くしてしまった雪路さんは途方に暮れていました。
片方の靴を拾ったのは王子様、ではなく巨大なクマ。ハヤテ君を見つけた途端に見舞われた予想外の命の危機。文字通り命からがら逃げ出したものの、よほど怖かったのか隣のいいんちょさんもマジ泣きです。
雪路さんは片方のハイヒールでは動きにくいからと、いいんちょさんから靴を借りました。
理由は、ハヤテ君達の担任だから。たったそれだけのことです。
ですが、雪路先生にとってはたったそれだけで命を張るに値する、十分すぎる理由でした。
そんな担任を持つハヤテ君達。
どこにあったのか巨大な鍾乳洞に逃げ込んでいました。
――クマを放っておくわけにはいかない。
ハヤテ君は、戦いを決断しました。
意思を確認する虎鉄さん、そんなの無茶だと泣き言を重ねる東宮君。入り口をガシガシ削るクマ。
そもそも選択の余地なんてないのでした。
それはそれとして、テクテクと先行隊を追いかける年上キラー隊。
迷子のままの伊澄さんを心配する愛歌さんにワタル君から返ってきたのは、伊澄さんへの信頼の言葉。
知っているのか知らないのか微妙な線ですが、表れた感情は愛歌さんには筒抜けでした。
何気ない会話からあっさりと弱点を引き出す、霞家伝統の戦法でワタル君の弱点をゲットした愛歌さんは、微妙に将来へのフラグを立てっぽい台詞を口にしつつ、ようやくあることに気がつきます。
――あっ、この山クマいるんだ。
同時にクマも愛歌さん達に気がつきました。
苦労しそうな三人より、簡単に食べられそうな二人が目の前にいるのです。
当然、クマのターゲットは洞穴の三人より、表の二人。
飛びかかるクマ。逃げる二人。
いかんせん二人は体力的には一般人。逃げ切れるはずもありません。ですが、ここでも救い主が。
表れたのは不滅の教師・桂雪路。
勇敢にも、顔面にローリングソバットをかまし、二人に逃げるよう指示します。
そして、戦うのは一人だけではありません。
ハヤテ君と虎鉄さん。
白皇が誇る二人の執事が援軍に駆けつけたのです。
が、相変わらず愛嬌はあまり感じさせないのに超かわいいと評され、千桜さんの視線を一身に集めるタヌキチを追いかけるヒナギクさんの言う通り、クマと人間が戦ったら心配すべきは勝率より生存率。
三人の、戦いに暗雲が立ち込めるのでした。
東宮君は呆然、そして当然愛するオレの嫁を傷つけられた虎鉄さんはブチギレです。
なので鉄拳制裁、東宮君を。抱きつかなきゃ嫁はかわせたのにとかそういうことのようです。
虎鉄さんの一撃を見て東宮くんに対する溜飲を下げたハヤテ君は、どうせならクマと戦うようにと虎鉄さんを叱ります。
が、叫んだせいか急に眩暈を覚え、倒れこんだハヤテ君を抱えあげる虎鉄さん。
一応の状況判断はできたらしく、クマの注意が別の場所にそがれているうちに逃げ出そうという判断なのでした。
そのクマの足元にあったのは山には不似合いなハイヒールの靴。その持ち主は――
一方、こちらはちゃんと整備された山道を行くヒナギク隊。
新鮮な空気や、芽吹く草花、青い空と山登りの魅力を語りますが、へばった三人から返ってきた答えは、
「空気は酸素缶で十分、草花は写真で十分、空はどこでも青いじゃないか」
「こんな肉体労働を喜ぶなんてヒナギクはM」
「顔は手抜きなんだから、体も手抜きしたい」
と、つれない返事。
登山の魅力を布教するのは諦めたものの、せめて完走はさせようと楽しいことを考えるようアドバイスします。
まんが道を登るナギお嬢さまの考えたことはもちろん漫画のことではなく、高尾山が平野を飛び越えて下り道になるよう強要することでした。行きが下り道になれば帰りが上りになるのですが、そこはまた脅せばOKです。
ヒナギクさんにそれは後向き、と、ダメを出されたナギお嬢さま。
仕方ないので新しいガンダムのカップリングに思いを馳せます。
チャイナ、いい乳、羨ましい。チャイナ、いい乳、羨ましい。
ちっとも楽しくなりません。ヒナギクさんも、今度も心を読んだのか、次第に不機嫌になっていきます。
場の空気は一触即発でした。
その時です。理沙さんが声をあげました。
何かと振り向く二人。
そこに居たのは、タヌキ、子供。
歯を剥き出しに笑うのがなんだか可愛くありませんが、そこは女子高生感覚。
広げた手の指の隙間を鉛筆で手早くカンカン突いていく遊びで、中指の爪をHBの鉛筆の芯が直撃して転げまわる友達をイタカワイイと笑うお年頃。
タヌキチ(©桂ヒナギク・タヌキチ命名委員会)が可愛くて仕方ありません。美希さんに至っては、目を始めてみる形にする喜び様。
嬌声をあげる女子高生に身の危険を感じたのか、タヌキチはダッシュで逃げ出します。
が、そんなタヌキチの逃げっぷりも可愛くて仕方ないダメ人間三人は、普段使ったことも無い体力のリザーブタンクを使用して追跡を開始。
――タヌキ超可愛い。タヌキ超可愛い、小さい可愛い、歯可愛い、目のクマ可愛い、耳可愛い、手足の黒可愛い、鼻可愛い、尻尾可愛い。ああ? さわったらダメかな? だぁ? こういうのはなぁっ、さわりたさわりたいという思いを、こう胸でギュウッと押し殺して悶え転がるのが、可愛いの通なんだよ!
三人の可愛がり方を、可愛いのプロフェッショナルとしてまったくなっちゃいないと指摘したくとも普段のキャラが普段のキャラだから指摘できなかった千桜さんは、ここでもまた会長の手前、「意外と元気」と鎖骨もまぶしく呆れた風に見せつつも、可愛い欲を抑えきれず、自分達もタヌキチを追いかけようとヒナギクさんに提案するのでした。
ところで、ハイヒールを片方無くしてしまった雪路さんは途方に暮れていました。
片方の靴を拾ったのは王子様、ではなく巨大なクマ。ハヤテ君を見つけた途端に見舞われた予想外の命の危機。文字通り命からがら逃げ出したものの、よほど怖かったのか隣のいいんちょさんもマジ泣きです。
雪路さんは片方のハイヒールでは動きにくいからと、いいんちょさんから靴を借りました。
理由は、ハヤテ君達の担任だから。たったそれだけのことです。
ですが、雪路先生にとってはたったそれだけで命を張るに値する、十分すぎる理由でした。
そんな担任を持つハヤテ君達。
どこにあったのか巨大な鍾乳洞に逃げ込んでいました。
――クマを放っておくわけにはいかない。
ハヤテ君は、戦いを決断しました。
意思を確認する虎鉄さん、そんなの無茶だと泣き言を重ねる東宮君。入り口をガシガシ削るクマ。
そもそも選択の余地なんてないのでした。
それはそれとして、テクテクと先行隊を追いかける年上キラー隊。
迷子のままの伊澄さんを心配する愛歌さんにワタル君から返ってきたのは、伊澄さんへの信頼の言葉。
知っているのか知らないのか微妙な線ですが、表れた感情は愛歌さんには筒抜けでした。
何気ない会話からあっさりと弱点を引き出す、霞家伝統の戦法でワタル君の弱点をゲットした愛歌さんは、微妙に将来へのフラグを立てっぽい台詞を口にしつつ、ようやくあることに気がつきます。
――あっ、この山クマいるんだ。
同時にクマも愛歌さん達に気がつきました。
苦労しそうな三人より、簡単に食べられそうな二人が目の前にいるのです。
当然、クマのターゲットは洞穴の三人より、表の二人。
飛びかかるクマ。逃げる二人。
いかんせん二人は体力的には一般人。逃げ切れるはずもありません。ですが、ここでも救い主が。
表れたのは不滅の教師・桂雪路。
勇敢にも、顔面にローリングソバットをかまし、二人に逃げるよう指示します。
そして、戦うのは一人だけではありません。
ハヤテ君と虎鉄さん。
白皇が誇る二人の執事が援軍に駆けつけたのです。
が、相変わらず愛嬌はあまり感じさせないのに超かわいいと評され、千桜さんの視線を一身に集めるタヌキチを追いかけるヒナギクさんの言う通り、クマと人間が戦ったら心配すべきは勝率より生存率。
三人の、戦いに暗雲が立ち込めるのでした。
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