しっぽきり

(この記事は少年サンデー46号のネタバレを含みます)
 四月八日。いよいよ待ちに待った新学期。
 無事進級も決まったハヤテ君は、さわやかな朝に気合も十分です。
 が、お嬢さまには学校が始まるという忌むべき日。
 風邪が治った五日以降も、時折額に手を当てる、咳をしてみる、でも熱は測らせないとハヤテ君とは逆ベクトルで気合十分でしたが、歴戦の二人の前には一発で仮病と見破られてしまうのでした。


 

 白皇教師陣にも、お嬢さまに負けず劣らずな人がいました。
 その名は雪路。一分間に八度ダルいとアピールするぐらいの気合と、まばたき三回はダルいの証という適当な新法案を考える想像力とそれをあっさり廃案にする切り替え。胸囲を除けば、むしろ生徒会長よりお嬢さまと姉妹なんじゃないかと思うぐらいに、そっくり。
 それはそれとして、薫先生が雪路さんに渡したのは、生徒名簿。
 一人一人の名前を読み上げるのもダルい、いっそ名前も見ずに全員出席扱いにしてやろうか、一年分、あっでも判子捺すのもダルいな等と、お菓子のちらばるデスクに置かれた生徒名簿を眺めていると、なんと表紙には『担任 桂 雪路』の五文字。
 副担任と担任では生徒たちからの信頼も給料も大違い、とくに後者的に、と雪路さんは大喜び。
 が、前任者であるところの後輩・牧村さんが学年主任に昇格していたので、喜びも半分になるのでした。真面目に仕事していたはずの薫先生のほうが精神的ダメージは大きそうですが。


 

 隙あらば逃げ出そうとするお嬢さまを何とかなだめながら学校に辿り着いたハヤテ君。
 そんなお嬢さまのお守りに必死なハヤテ君にも、進級した普通の学生なら誰もが抱く期待と不安がありました。
 つまりクラス分けはどうなっているのか?
 お嬢さまと違うクラスになってはマリアさんから仰せつかった、お嬢さまを見守るという任務も果たせません。
 が、そこは三千院家の力と作品メインヒロインの立場を考えれば無問題。お嬢さまは欠片も心配していません。むしろお嬢さまが心配していたのは他の面子。軽く嫌味を言ってくれる生徒がいれば、大っぴらにサボれる理由ができるのにとか、そういう意味合いで。
 まだ見ぬクラスメート達に胸躍らせる二人の前に現われたのは、雪路さん。
 当然、二人の担任だから情報は持っています。雪路さんが担任なことに若干の不安を感じながらも、クラスメートは気になる二人は、気前のいい雪路さんに情報量三百円を渡すと、さっそく生徒名簿を開きました。
 そこには、主だったところで、

2 童話書き
4 デコッパチ
5 本日の主役
7 ペタジーニ
11 HIKIKOMORI
13 M
14 前世は勇者
15 ルール無視の残虐ファイター
20 天然ジゴロ
21 十八歳
 
 と多士済済の覆面集団の顔写真。
 それは、写真だけではなく教室でも同じでした。
 お嬢さまが学校から届いたメールを読まずにゴミ箱に叩き込んだせいで、事前に情報を得られず、覆面をマリアさんに縫ってもらえなかった二人は、気まずい新年度初のホームルームを過ごすのでした。
 ハヤテ君はともかく、お嬢さまが覆面集団から受けた視覚的ダメージと、陰から聞こえる「あらあら、三千院家なのに」「もう、落ち目なんじゃないのかしら? 唯一の直系があれですし、くすくす」というHIKIKOMORI特有の幻聴による聴覚的ダメージは甚大でした。
 そんなお嬢さまを休ませるために座っている中庭のベンチに、近づいてくる覆面が一人。
 あっさり脱いだその正体は、東宮康太郎。実に――実に――九十話ぶりの登場です。数字に誤りがあるかもしれませんが、そんなことはささいな違いです、モブキャラに毛が生えた程度のキャラですし。
 そんな脇キャラ東宮君。パートナーというよりは、依存対象であった野々原執事は既に学校を卒業し、執事の本場イギリスへと執事留学してしまいました。なので、ハヤテ君を執事にしてやるとか言い出しました。
 が、三千院家より給料は安そうだし、第一東宮君は幼女ではないので、東宮君のスカウトはハヤテ君の心の琴線に触れませんでした。
 東宮君がハヤテ君を欲しがるのには理由がありました。
 新学年最初のオリエンテーションの高尾山遠足。班を作って登るのですが、友達のいない自分は、きっと一人にちがいない。それが東宮君の動機。
 友達がいないから一人あまえう。それに気づいた先生が「どこか、東宮君を入れてあげる心優しい班はありませんか?」と大声で余計な気を使い、楽しそうにガヤガヤとしていた班決めのホームルームが、躊躇いがちのザワザワに変わり、クラスのお調子者が露骨に嫌そうに「エー」とか不満の声を洩らし、それを先生が叱り、でも名乗る班は現れず、最終的に先生がどこかの班に押し込んで解決という状況も十分厳しいのですが、六人の友達グループなんだけど班は五人、たぶん自分がハブられるという状況で、自分から「あっ、私、他の班でいいよ」とか言い出すのも十分厳しいものです。
 そんな心無い学校に心を潰されてきたヒキコモリクイーンは東宮君に同情を示しますが、ハヤテ君は一人でも平気と重たい過去を晒すのでした。












管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://bbkiriblog.blog70.fc2.com/tb.php/339-4ffac14f

ハヤテのごとく! 第148話 感想
 苦節3年、辿り着いたのは思わずデスティニーを感じてしまう新学期。 何もかも懐かしい気がしなくもない、新たな出会いを予感させるクラス替え。そんなハヤテのごとく!の第...

2007.10.17 21:00 | ゲームの戯言+α

[ハヤテのごとく!]今週のハヤテのごとく!148話@新学期ということで変化が起きますね
4月8日ということで新学期です。3日すっとばしました。飛ばすときは飛ばしますね しっかしナギお嬢さまはバイトを始めても学校行く気は無いんですねw流石だ・・・w サブタイの話が身にしみた経験は・・・無い気がする。残念ながら ダルいのは雪路先生も変わらないよう

2007.10.17 21:21 | 蒼のごとく!

ハヤテのごとく!148話【新学期の新しいクラスになったときはなんとも思わなかった子が学期末には可愛く見えてくる不思議】畑健二郎
 新学期!2年生!!まるで話が進んでいるかのようだ!!! 2年生になったお嬢さまが先輩風を吹かせようと四苦八苦する姿を想像して悶えた。両手を腰に当てて無い胸をそらせるが後輩たちに頭をナギナギされるナデたん……そんな楽しい妄想を彼女は共有してくれなかったらし...

2007.10.17 22:28 | 360度の方針転換

ハヤテのごとく! 148話
 ギャンブルッ!が載っていないサンデーなんて……!!

2007.10.18 03:30 | くるくるばたばた

連載148話にマリアさんビーム。
朝。教室。新学期。いやよいやさよゴフンゴフンとダダこねながら、ひたすら学校行かないことをアピィルしまくるナギお嬢さま。とはいえさすがにその日は新学年の...

2007.10.19 01:07 | 神聖マリアさんビーム