しっぽきり

(この記事は少年サンデー45号のネタバレを含みます)
 冒頭は、いまいち話の主導権を握らせてもらえないメイドさんによる紅茶講義。つけくわえるならお湯の温度は九八℃とかがいいんじゃないでしょうか、第五ドール的に。

 色々と、本当に色々あった四月三日の翌日、つまりは四月四日。
 ベッドの上で熱っぽい吐息を漏らすナギお嬢さま。マリアさんが指揮を振るうがごとく振り下ろした体温計の温度は平熱より大分高い数字を示していました。一日働いただけでなく、さらにロクに睡眠もとらずにお出かけ、挙句になにも羽織らずお月見をしたツケがまわってきたのです。
 ここぞとばかりにチクチクとお小言を漏らす昭和生まれの鉄人マリアさんには、死にそうだけどお医者さんにかかりたくないお嬢さまの繊細さは理解されません。新学期になってからの風邪なら堂々と休めたのにという、普段はサボっていることに胸を痛めながら初期型PSPを傾けて射撃ゲームを楽しんでいるお嬢さまの微妙な良心もわかっちゃくれません。
 
 ですが、そんなマリアさんもお嬢さまの乙女心は理解していました。
 客は来なかったけど倒れるぐらいに一生懸命ナギお嬢さまが働いていたことに大喜びのマリアさんは、そんなお嬢さまへのご褒美のつもりかハヤテ君に看病を任せ買い物へ行ってくれたのです。
 
 喉がイガイガするお嬢さまは、ご自慢の釘ボイスをキープするためにりんごジュースをご所望。
 ヘソチラを披露するお嬢さまにりんごジュースを用意するハヤテ君が告げたのは衝撃の事実。
 マリアさんは買い物に、クラウスさんはお出かけ、猫二匹は定期健診。 
 脳内変換すると「今日さ、家誰もいないんだ」ということです。
 そもそも、三千院邸はナギお嬢さまの物ですが、そこは気分の問題。「二人きり」を強調するハヤテ君。病気で動けないお嬢さまには抵抗する力はありません。病気じゃなくてもなさそうですし、そもそも抵抗したいのしたくないのか、いや一旦しておいた方が盛り上がるんじゃないか? と、お嬢さまの花畑な脳内に忍び込むハヤテ君のイメージ画像は狼さん。
 しかし、執事というものは冷たいものです。
 そんなお嬢さまを置いて、隣の部屋に引っ込もうとしたのです。
 本当に微妙な乙女心で、お嬢さまはハヤテ君を呼び止めたのです。「大体、貴様は幼女をなんだと思っているんだ。私だって一三歳。幼女としてはもう若くない。ああわかってる、わかってるさ。大事なのは見た目だろうさ。だがな、それでも女が幼女と呼ばれる時間はとても短いのだぞ。それも風邪を引いて熱っぽい幼女だ。宝物だぞ、国宝級だぞ。それをなんだ、貴様は。放っておいて別の部屋に出て行く? 論外だ」というニュアンスを「気をつかえ」という、たった五文字の言葉に凝縮して。
 お嬢さまにそこまで言われてはハヤテ君も出て行くわけにはいきません。隣室で、仕込んであるカメラで写すお嬢さまの寝姿を堪能するためには、何かお嬢さまが眠くなるようなことをしなくてはなりません。
 オリジナル子守唄を芳賀ゆいに歌わせる案は却下。なので、ハヤテ君は絵本を読んであげることにしました。
 背伸びする幼女なナギお嬢さま。子供扱いは気に入りませんが、でもハヤテ君がそばにいればなんでもいいので、OKしました。
 しかし、ハヤテ君のチョイスはダレン・シャン。諸々の事情で却下です。魔王も、DIVEも、実話らしいから下手に感想を言うのが憚られるアレも却下。理沙さんがノートに書き溜めてたやつなら良さそうですが、下手に読むと銃で撃たれそうな気もするからやっぱり却下。
 意見のすり合わせがなされた結果、最終チョイスは「不思議の国のアリス」でした。




 時は宇宙世紀0078。
 落下するコロニーに人生の終わりを感じたアリスですが、気付くと異世界にとばされていました。
 最初は天国かと思ったのですが、つねった頬っぺたが痛いところを見ると、どうやら違う様子。
 そんなとまどうアリスの前に現れたのは、三人のしゃべるウサギさん。
 お色気担当も大変ね、と同情する態を見せ余裕こいてみたアリスですが、内心は怒り心頭でした。
 お色気担当は、自分には無理だなと勘付いていたのです。
 なので、ウサギさんが出口と社会のルールを説明する前に、お色気部分が大きそうなウサギさんを一蹴りして喜ばせてあげると、ダッシュで逃亡。怒りに任せて、トランプ兵をなぎ倒し、不思議の国を平定。スリーサイズから胸囲をはずし、腕囲とすることで、自分の精神の荒廃した一部分も無事平定することに成功したのでした。
 めでたしめでたし。

 ということで、次週に続きます。
 予定は未定ですが。
 
 












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