しっぽきり

 年も明けて元旦。
 おじいさまのいる本家に年始の挨拶に行こうとお嬢さま視点で言えばトチ狂ったことを言い出したマリアさん。
 お嬢さまはイヤそうでしたが、三千院家のおじいさまなら金を持っているはずとハヤテ君は興味津々。
 

 そんなこんなで、ハヤテ君・咲夜さんも連れて三千院本家に向かうことになった一行。
 どうにかして金銭をチョロまかしてやろうと企んでいるのか情報収集に余念のないハヤテ君。
 が、自分のターゲットになるかもしれない三千院帝があまりに大物なことに脅えます。
 曰く、大物であるとのこと。
 曰く、立った一人の肉親であること。
 曰く、月刊ジャンプが方向転換を強いられたのも、ナコルルのビデオの続巻が出なかったのも帝のせいであること。
 そして、妖怪じみた奴であること。

 圧倒的な存在である帝に、そしてあまりに豪華な三千院邸に、ハヤテ君は恐怖と興奮の戦慄に震えるのでした。

 ズラリと並んだ使用人達。
 丁重に迎えられるナギお嬢さま、咲夜お嬢さま。
 家が違うとはいえ同格であるはずの使用人から殿付けで呼ばれるマリアさん。
 心の奥底にしまっていたはずの欲望が漏れていたのか、早くも不審者的行動に出ていたのかフン縛られるハヤテ君。
 姫神執事の後任執事であることを驚かれたりするハヤテ君。
 何とか解放されたものの、改めて自分が金の匂いがしない人間であることに落ち込むハヤテ君。
 お嬢さまやマリアさんもあんまりフォローしてくれません。
 更に、着替えが始まるとかで追い出されました。残念。



 追い出されてしまったハヤテ君。
 ガッツリ盗るには絶好のシチュエーション。が、金に縁のなかった人生の悲しさ。値踏みはすれど懐には入れられません。
 ためつすがめつ躊躇っているうちに、発見者が。
 そして自爆。
 学習力のないこと甚だしい主人公です。セイントにはなれないようです。
 が、発見者であるるころの庭師と思しき老人は、ハヤテ君をこともあろうに善良な少年であるかのように信頼――と思いきや鎌を投げつけるあたり、十分な眼力の持ち主のようです。
 眼力を証明しようとハヤテ君についてくるよう告げるお爺さん。
 ついていった先は、さっき見損ねたお嬢さまの着替えカット。
 心の中で感謝しつつも、色々な未遂でリーチをかけた状態のハヤテ君は早々お爺さんを連れて引き下がります。


 広い庭の一部を見渡せる丘。
 善良で貧相でヘタレと自称するハヤテ君が一億五千万円の借金をこさえたことを不思議がるお爺さん。
 事情を説明し、現在四〇年かけて借金を返済しているところと言い残し、お嬢さまのところへ戻ろうとするハヤテ君。
 その言葉に、お爺さんの表情が変わり、ハヤテ君の人生をこう評しました。
 
 ――もう限りなく無意味

 と。
 そして、明かしました。
 自分が三千院帝で、三千院家の当主であることを。


 オチがつかなかったのでオロオロする咲夜さんを残して次号に続きます。   












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2007.09.29 23:58 | 360度の方針転換