しっぽきり

笑いとは旅であり、旅とは笑いである。

 はじまりは、自分とトークのネタを探しに天然深海魚の伊澄さんとスイスに行ったけど寒いので帰ってきた咲夜さんからかかってきた一本の電話。
 部分的に年末のスイスよりも寒い心をお持ちのお嬢さまは、物騒な留守録メッセージを残して、電話をブッツリやります。恋人ができれば友情なんてこんなもの。世知辛い世の中です。

 が、咲夜さんは案外近くにいたのでした。
 ロープでターザンよろしく、ガラスを蹴破り、屋敷に乱入、電話を切られた怒りをツッコミに昇華します。年末、三千院家のガラス代は嵩むばかり、出入り業者の田辺さんはホクホク顔です。
 咲夜さんのツッコミは不発。
 沈黙に耐え切れなかったのか、咲夜さんは要求します。

「ちょっとマリアさん!! 私、ヒロポン!! ヒロポン持ってきて!! 早く!!」

 奇妙に座った目でハイテンションにボケをかます咲夜さんに、ナギお嬢さまが突っ込みます。
 具体的には、背後から忍び寄って注射をプスリ。ちょっと前に、ニュース形式のコントで放送されたロシ風味です。
 あのコントでは突っ込まれた方はぐったりしてましたが、しっかりとリアクションするあたりさすが関西人の血です。

 そんなわけで落ち着いたアルチチと落ち着かせたナイチチは小粋にトークをはじめます。漫才より、トークで喋れる方が長く売れる秘訣なのです、たぶん。
 いわく、咲夜さんは三千院家親戚の愛沢家長女であること、ボーッとしてた伊澄さんとやらはマッターホルンに捨てられてきたこと、ナギがスイス旅行をぶっちぎったこと。
 そして、話題がナギお嬢さまの執事のことに及ぶと再び咲夜さんの目が据わり始めました。ロシアコントの余韻が消えてしまったのでしょうか。
 そんな尋常じゃない目という顔芸を見せる咲夜さんの視線の先にはつまらないことを言う執事。
 何かがキレタのか、咲夜さんが駆け出し、そして飛び蹴り。延髄を狙いすました、キツイツッコミです。さらに、ツッコミは止まらず往復ビンタ、止めに刀という、完璧なツッコミコンボを見せた愛沢本舗ご一行。
 
 キレタ態なのか、それとも打ちすぎた態なのか、咲夜さんのコントは続きます。
 名前を改名しろ、トリオを組め、インパクトを身につけろ、身につけてる? 口答えするな。
 割りとPTAに目をつけられそうな内容ですが、望むところ。ドリフもPTAが最大の敵だったのです。
 そんなこんなで、コピーをつかった天丼往復ビンタツッコミを食らったハヤテ君はさすがにダウン。
 大げさに倒れたハヤテ君は、入神の出来のコントを続ける咲夜さんが巻きが入っていることに気づいていないことを察します。
 時間オーバーを避ける為に、ハヤテ君は一世一代のアドリブをかまします。
 ――ギャグで、一発ギャグで大オチをつける!

 ハードルを上げ、悲壮な決意の元、繰り出したのは「だっつーの」
 無い乳は寄せられない、笑いも怒らない。
 キレタ咲夜さんはせめて、突っ込んで成立させようと飛び蹴りを打ちますが、なんとハヤテ君はスルー。
 そう、ツッコミを自爆させる――そういうボケだったのです。
 ひとまず、引き下がることにした咲夜さんは、ナギお嬢さまが一緒にスイスに来てくれなかったのに怒ったのであって、別に何かが切れて小さい虫が這い上がってくる恐怖に駆られて暴走してたとかそんなことはまったくないのです(´・ω・`)














管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://bbkiriblog.blog70.fc2.com/tb.php/308-27a0d122

ハヤテのごとく!11話【通天閣の下のおじさんたちはいつも将棋ばかりしている謎】畑健二郎
 サンタコスナギの着衣の乱れが激しい扉絵。脱ぎかけなのか、着かけなのか二つに一つと熟考してもその時点だけでは決定することができない。この深刻な悩みから量子力学は発見された。 邪念をもって彼女に接近した我が同志たちがナギたんの神々しいまでに白い肩に目が眩..

2007.09.16 14:52 | 360度の方針転換