しっぽきり

(この記事はハヤテのごとく 143話のネタバレを含みます)
 突如として舞台に上がったハヤテ君。しかし、執事にぬかりはありません。
 こんなこともあろうかと、事前に飲み物に仕込んであった綾崎ブレンドの遅効性ワライダケエキスを摂取したコメリカ人たちを、無理矢理会場に押し込むという手段で笑いを取ったハヤテ君。もちろん、コメリカ人エキストラに支払うギャラの領収書は三千院家づけ。メイド服でパーティに来ていたマリアさんも後々ビックリです。

 それはそれとして、喫茶どんぐりでは、西沢さんが充実の一日を終えようとしていました。
 なんだかんだで働いたのは十時間ぐらい。七千円ぐらいの給料を荒稼ぎ、そして七百円近くを西沢母に毟られるわけです。
 が、最後までどんぎりにあまり客は来ず。大丈夫じゃないけど趣味だから……と言ってもチェーン店なのでやっぱり大丈夫じゃなさそうな北斗さん。

>「それに結局お店はハヤテ君が一人で回してた感じで…
  私、全然お役に立てなかったから…これくらいしないと…」

 と語る西沢さんは、好感度抜群と、人気投票七位ぐらいの良い子。
 その笑顔の前には、客が来なけりゃ単なる人件費の無駄じゃないかという疑念も吹き飛んでしまいます。
 良い子と誉められ顔を赤らめた西沢さんは、早く仕事を覚えて、悪魔のように黒く、地獄のように熱く、接吻のように甘いコーヒーをハヤテ君に飲ませてゲットだぜ! と妄想をフルスパークさせます。
 そんな西沢さんからあふれる恋の粒子を変の粒子と勘違いしたのか、伝票整理にかこつけて北斗さんは逃げるように上へ。
 掃除を任された西沢さんは、運命の不思議に思いを馳せます。
 ハヤテ君と一緒にアルバイトをできるなんて。
 ナギお嬢さまのナの字も思い出さないのは、恋する乙女の仕様なので仕方ありません。所詮チビッ子なぞ、ライダースナックで言うところのスナックにすら及ばない袋の部分ぐらいにしか過ぎないのです。
 そこにカランと鳴るベルの音。
 閉店の旨を伝えようとした少女の前で漏れる小さな驚きの声。
 そこにいたのは、自分とほぼ同じ背格好、桃色の髪、やや吊り気味の瞳――
 ――桂ヒナギク。


 

 それはそうと、他人の家のキッチンからミルクティーをちょろまかそうとしていたハヤテ君は、一人の幼女に出会います。
 迷子なのと話しかけてみれば帰ってきた答えは、気安く話しかけるなとか、ドロを食らう人生だとか、ハゲだとか。チカンだとか、お巡りさんだとか、借金持ちだとか、ミニにタコだとか、白装束だとか。
 そんな騒ぎ立てる幼女をパチコンと叩く少年が一人。
 二人の名前は日向ちゃんと朝斗君だとか。二人はとても仲良しなので死ね、死にさらせというワードも平気で飛び交う中。
 呆然としているところをどんくさいと突っ込まれてしまうハヤテ君に、近寄る一人の紳士は、どうやら二人の父親。
 紳士は、ハヤテ君のステージを褒め称えます。

「海岸で焼きモロコシを売るシーンは最高だったよ」

「いやー、あれ実は僕の経験談なんですよ」
 
「ネギドロボウの描写は真に迫っていたよ」

「……ありがとうござます」

「重機の強奪シーンも迫力があったよ」

「……」

「それを使ってATMを奪ってところなんて興奮したよ」

「すみません、どこまで知ってるんですか?」







 ヒナギクさんに会ってビックリの歩さん。まさか、どんぐりで歩さんがバイトしててビックリのヒナギクさん。
 どんぐりが赤字であるという認識を二人は共有した記念すべき一夜。
 ナギちゃんとハヤテ君も一緒だから楽しいと浮かれる歩さんに、ヒナギクさんは悟ります。
 時が来たのだと。
 応援すると約束したこと、それとは反対の方向に心が向かってしまったこと。
 終わりかけの綺麗な綺麗な桜の季節。
 夜桜を見にいこうと、そこで大事な話を聞いて欲しいとヒナギクさんは歩さんを誘うのでした。




 またまた愛沢家。
 紳士は咲夜さんの父親で、二人は弟・妹でした。
 プロフィール欄に存在しない母親・妹二人も来てるけど昼間騒ぎすぎて奥で寝ているそうです。
 家族構成を知ったハヤテ君。
 愛沢家の一家団欒がにくらしかったのか、ミルクティーをちょろまかすのを失敗したのが悔しかったのか、娘の誕生日パーティという晴れの日に誰が聞いてるか分からないホールで、「あれあれあれ~、そういえば~隠し子いませんでしたっけ、このウチ~」という爆弾を投げつけます。
 言葉に窮した愛沢父は、外国は恐ろしい、外国は恐ろしいとうわ言のように繰り返し、帝爺さんに「随分と楽しい旅だったようじゃな。さて、三千院家に連なるものとして家名に泥を塗ったこの不始末、どう詫びてくれるのかな」とステッキで首筋をペシペシと叩かれながら土下座した日のことを思い出すのでした。 

>悪魔のように黒く、地獄のように熱く、接吻のように甘い
 『天使のように純で』を入れましょう(挨拶)

 喫茶どんぐりは愛沢家の市井の情報収集(別名『ネタ拾い』)の一環として設立されたものかと思います。
 喫茶店の姿を借りた、社会の裏側への入り口―― といえば判り易いでしょうか?
 見込みありと目されたら、お抱えのワンフレーズお笑い芸人とされ、飽きられると同時にポイ捨てされるのです。
 バイト料はその調査費用……しかし、ハム沢さんは『ドジっ子○』というアビリティは保有しているものの、あくまで基本性能は『普通』なので、北斗さんがどーにか『ドジっ子◎』にまで引き上げた上で売り込まない限り、この投資は無駄に終わりそうです。
 ピンチだッ!ハム沢さん&北斗さん(大間違い)。

2007.09.14 05:26 URL | すがたけ #- [ 編集 ]

>喫茶どんぐりは愛沢家の市井の情報収集

Σ(・・)なんと、どんぐりにそんな秘密が。

>この投資は無駄に終わりそうです
 西沢さんの更なる進化に期待したいところです。

 コメントありがとうございました。

2007.09.14 17:53 URL | 美尾 #9ayR5QDw [ 編集 ]













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ハヤテのごとく!143話【僕たちの行方】畑健二郎
 あ、メリケンジョーク……知識量と喋りが命だからハヤテが得意とするのは分からんでもない。物凄くはぐらかされた気分だけど。「ヘイ、ボブ。今日もワイフを連れてこれなくてすまない。なんせ彼女、テレビやラジオが収録されている場にしか出たがらないんだ。どうしてか..

2007.09.12 23:03 | 360度の方針転換

ハヤテのごとく!第143話 感想
 ヒナギクの長めに見える描写をされている髪の毛は、水で濡れているからか、大人っぽさを醸し出すための工夫か、畑先生が疲れているのか、気分転換の意味合いが込められている...

2007.09.12 23:20 | ゲームの戯言+α

ハヤテのごとく! 143話感想
 これが現実だ──あおいってほんと、敵チームの話になるとすっごい面白くなるんだけどなあ。

2007.09.13 12:02 | くるくるばたばた