しっぽきり

(この記事は少年サンデー41号のネタバレを含みます)
 生徒会長書記・春風千桜さん。その影はメイドのハルさんという扉絵でした。

 本編、誕生日裏話ということなので時計が巻き戻って二時ぐらい。
 新入生歓迎式典やらなんやらの準備で完璧生徒会長ヒナギクさんもお疲れ気味。それもこれも、借金酒豪を教師として雇うなど、大胆かつ豪快かつ杜撰に自由な校風を方針とする理事長が生徒に学校の運営を任せているから。
 愛歌さんの目が怪しく光ります。
 その信頼を利用して、土地を売りさばいてしまえというのです。が、理事長はそんなことでビックリはしないはずです。なぜなら日の下に新しいことは無しというように、すでに五年程前に同様の事件があって軽く白皇の土地は狭くなってしまっているのですから。
 千桜さんが欠席したのも土地を切り売りに行ったのだと解釈する愛歌さんの目はやっぱり輝いていたのでした。



 そのころパーティ会場。
 休みなのに何故か制服で愛沢邸を訪れるという奇怪な行動を見せる千桜さん。
 そんな行動をしててもやっぱり正体は知られたくないので、咲夜お嬢さまの着替えを手伝い、リアル着せ替え人形気分を満喫したあと、羽根がかわいくて仕方ないと理由でようやく決めたパーティドレスの羽根をウリウリといじくりつつもナギ・ハヤテが来るかどうか確認する千桜さん。
 生徒会書記としても、また普段の学校でのキャラクターとのギャップからも自分がメイドであることを知られたりしたら恥ずかしいし、いつも冷たくあしらって喜ばせてあげているMっ子からは「ちーちゃん」、でも生徒会長からは「ハル子」、二人とも顔見知り同士なのになんでアダ名が違うんだろう、というか「ハル子」って――と本人は悩みは絶えないながらも、多くの人を白皇の制服って中そうなってるんだと納得させる着替え中の出来る悩み少女・千ハルさん。


 ご主人さまに怪訝な表情で心配されるメガネさんがそもそもメイドになったの理由が明かされる回想編。
 人形が一杯な可愛いもの大好きでたまらないファンシーメガネさんにもたらされた情報は、父さんの会社が倒産するらしいとの情報。
 が、根性が太いのかクールメガネさんは動じません。小粋な駄洒落をかましたりあっさりバイトを始めるという言うぐらいの落ち着き振りっが、娘が働いたら立場上自分も働かなきゃいけないけど自分は働いたことがないから、そんなこと言わないで、と思考が飛躍する母親とは対照的すぎるあたり、この母娘はあんまり似なかったようです。
 
 ですが、いくら肝が座っていようがそこは女子高生。働くにしても条件は選びたい。
 マグロ絡みの仕事ならどっちもお給料はいいだろうけど、どっちにしろ違う意味で辛そう。海外で傭兵部隊も硝煙の匂いが染み付いたり、夜うなされたりしそうで
 せっかくなら、可愛くてやりがいのあるやつがいい。クレーンゲームで電気ネズミを吊り上げた肝っ玉メガネさんの耳に飛び込んできたのは、本日オープンのメイドカフェの客引きの声。
 が、メイド服かわいい主義メガネのメガネの奥の瞳がギラリと光ります。
 視線の先には、ギクシャクオドオドする到底メイドとは呼べないメイド服を着た小娘達の手際の悪い接客。
 なっちゃいない、本当になっちゃい。
 ファンシーマスターメガネさんに、メイド服への同情か、メイド達のあまりの不甲斐なさからか、心の炎が燃えあがり始めます。
 メイド服がかわいそう。あれきたら明るく弾けろ。メイドカフェのメイドに必要なのは弾けるような欺瞞に満ちた笑顔。メイドカフェのメイドがエマ気取りは十年早い。エレノアのとばっちりの食い方はガチ。自分ならメイド服の良さを引き立てられる。犯人はヤス。
 そんなスパークメガネさんの暴走がちな瞳に飛び込んできたのはメイド募集のチラシ。自給九五〇円。それはまさに神の声。
 が、自分の立場を考えてしまうとなってしまうわけにもいかない。
 白皇生徒会書記とメイド。
 本来なら、成立するはずのない二択ですが、煩悶メガネさんにはこの上ない深刻な悩みでした。
 ですが、そんな悩みに一筋の光が。
 会社倒産したら白皇になんか通ってらいられない、母親の甲斐性は無さそうだし。
 足掛け三ページ一三コマ、考えに考えた長モノローグメガネさんの出した結論は、額に傷のある店長にバイト希望、メイド希望の旨を伝えること。
 メイド希望メガネさんには自分の心の中に棲むメイドスピリッツを抑えることはできなかったのです。
 結局、会社は潰れずメイドメガネさんは白皇生徒会書記とメイドという二足のワラジを履きつづけたまま、なんだかんだでジェネシック巨乳の専属メイドとなり、二人のかわいいご主人様にご奉仕できるという、悩ましくも嬉しくてたまらない矛盾を抱え込むことになったのでした。



 着替えも終わり、メガネを外した戦闘準備は終了したハルさん。
 聞けば咲夜お嬢さまの情報によれば、ナギもハヤテも来られないとのこと。
 あのチビッ子が疲れてグッスリというシチュエーションは心揺さぶられたものの、知り合いがこないことで悩みもなくなりました。
 いわば枷が外れた状態のハルさんは、いつも以上の可愛さで接客を始めます。
 自分の正体を知る知り合いも来なければ、メイドカフェ時代の笑顔を欺瞞だと見抜く目の肥えた常連もいません。
 スターマリオ状態でキャローンと接客を続けるハルさん。
 が、油断か大ぶりになったテレフォン接客を冷静にカウンターで拾う和服が一人。
 知り合いも知り合い。いつも生徒会で顔を突き合わせている、副会長・愛歌さん。なので、正体もあっさりバレてしまいました。春風千桜、白皇学院二年生生徒会書記、メガネが似合うかなりクールな一六歳と。
 笑顔で逃げ場は無くなりました。
 あとは、Sモードに入った愛歌さんに追い詰められるだけ、緩慢なギロチン状態。
 話を逸らそうと、愛歌さんがなぜここにいるか問い詰めてみると、愛歌の「愛」はたいご恩のある愛沢の性からもらった設定だからなんだとか。

>「でも千桜さん…学校とずいぶん違っていわるわね」

 が、何秒も話を逸らすことはできませんでした。
 なんとか、他言しないことを、できれば本人にも忘れて欲しいと嘆願するハルさんに、事情があるならそんなメイド服なんて常人ならとてもじゃないけど外出できない格好しないわよねと優しく言う愛歌さん。
 よくよく考えるとメイドやらなきゃならない事情なんてとっくに消滅してて、なかば趣味でやってるような気もするけど、点描シャボントーンだし自分の得になるんならとりあえず場の空気に乗っておくハルさんでしたが、愛歌さんは一枚上手でした。
 いまは忘れてあげるけど、後でしっかり思い出すようにジャプニカ弱点帳・復讐用にメモをしておくのでした。
 事態はまったく好転しないまま、主からの呼び出し。

 おもしろい発見に満足しつつ、残された愛歌さんの前に現れたのは三千院ナギお嬢さまとその執事。
 ヒナギクを通した間接的な知り合いにご挨拶。
 咲夜お嬢さまの所在を問うナギお嬢さまに、一瞬の空白の後、ハルさんの正体がバレないような一計を考えだし、部屋で待っているように頼む愛歌さん。
 Sだけどとても優しい愛歌さん。
 そんな優しい愛歌さんは、失笑領域から戻ってきたハルさんを咲夜お嬢さまから借り、間接的にラブコメシーンを演出すると同時に、ナギお嬢さまに咲夜がワタルの控え室に入ったことを伝えると姿を消し、外に連れ出したハルさんを掌に乗せて遊び、ヒナギクさんの評価は正しいと証明しつつも、その評価からはなにか重大なことが抜けていることも知らしめるのでした。

 ハヤテ君の運命はどうでもいいような気もしますが、次週に続くとか続かないとか。

>借金酒豪を教師として雇う

理事長が雪路を雇ったのは、雪路のことを愛しているからです。


>すでに五年程前に同様の事件

その事件についてですが、桂雪路は事件とは無関係です。
理事長もその点は強調されております。

2007.09.06 02:27 URL | 六角坊 #BgMwasBk [ 編集 ]

>雪路さんの雇用について
おおっ、理事長と雪路さんの間にはそんな関係が!
>五年前の事件

ええ、ええ。あの事件は当時の生徒会幹部主導でおこされたはずなので、雪路さんは無関係なのです。

コメントありがとうございました。

2007.09.06 23:06 URL | 美尾 #uC/StMos [ 編集 ]

>すでに五年程前に同様の事件
>あの事件は当時の生徒会幹部主導でおこされたはず

ええ。その通りです。
その当時の生徒会幹部といいますと、
当時の生徒会長は、現在17歳のお方。
そして、おそらくは牧村女史も生徒会幹部の一員だったことでしょう。

以上の方々に対しては、もはや日本の法律は通用しません。
あの方々は、そのような超法規的な方々でございますので、まったく問題はございません。

2007.09.08 15:13 URL | ニコ #nMYPI6HY [ 編集 ]

>首謀者のお二人

 そうなのです、法律も常識も、美しさ可憐さ底知れ無さ……すべてにおいて規格外な二人にはとても当てはまるものであはりません。

 コメントありがとうございました。

2007.09.09 00:38 URL | 美尾 #9ayR5QDw [ 編集 ]













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