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しっぽきり

 第一次世界大戦の西部戦線をドイツの青年兵の立場から描く。
 愛国心と犠牲の崇高さで煽り立てる教師の時点で、まあどういう映画かはつかめた気分だったのですが。
 冒頭、郵便のおじさんとして気さくに振る舞っていたヒンメルストスの変貌に学生気分を抜かれ、その後もボロボロの兵舎、延々と続く塹壕で爆撃を受けながら送る日常、目先の欲を優先させていくようになっていく友人、砲弾穴ではち合わせてしまったフランス兵を刺した後、助けたいと思っていたのに長く瀕死の彼といる間に早く死んでほしいと思ってしまうパウル。病院でも、死の部屋に送られてしまうかもという恐怖、故郷に戻ればあそこを攻めるべきだと提案してくる大人達。と多種多様な描写に圧倒され、再度描かれる教師の演説のシーンでは「やめろ」と思ってしまいました。故郷にいても違和感があり戻るシーンもつらく、作中一番の存在感を放っていたカチンスキーが死に、そして主人公も、塹壕のすぐ外に止まった蝶に手を伸ばしたところを狙撃されて息絶えるシーンにはむなしさを感じました。
 












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