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しっぽきり

 追記が本文というのでいつものことなんではありますが、ネタバレあります。
 ミッション系の名門女子高で誰からも慕われたお嬢様いつみの自殺、そしてそこに関わったと噂される文学サークルの女子高生たち。彼女達はサークル恒例の闇鍋をしながらの自作小説朗読会で自分なりのいつみの死の真相を語るが互いに矛盾があり……というお話。

 結論としては、自分こそが主役であるというエゴの塊ないつみが、サークルのメンバーたちに教師との交際がバレて父に堕胎をさせられたことに耐えられず、メンバーたちの復讐として狂言自殺を行い、主役としての座を取り戻した後、教師と改めて駆け落ちしようとして仕組んだ朗読会、からの彼女を無二の親友として支えてきた小百合が、いつみの語る教師との平凡でささやかな幸せに満ちた将来図に失望して殺害、それをメンバーたちに明かしサークルを乗っ取り自分が主役となる、という二段仕掛けの話でありました。

 小百合がいつみに失望して殺していたという事実自体は、小説が食い違っている時点で何かがおかしいし、じゃあ盤面にある駒的に考えると小百合が怪しいよねということで意外ではなかったんですが、いつみが実は狂言自殺で生きていた(その後殺された)ことのほうで、「あ、挟まるんだ」という感じで意外でした。
 特に印象的だったのは、小百合が「陳腐な」幸せを語るいつみを見るシーンの表情の変化で、人が人に醒めていく表情として素晴らしかったです。












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