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しっぽきり

 な、長かった。
 この漫画割と危険というか、感想を言ったことで金銭感覚とか価値観とかも晒されるのでは? という危機感も持ちつつ(?)
 一応掲載範囲を言っておくと、連載のもとになった読み切りは無し、奥さんのお酒への手記は無し、掲載範囲はこづかいバトルの夫婦回までで、話題のステーションバーは未収録です。


〇1話

「こづかいガッポリ入ったばかりだから“BIG”いっときましょ~よ!!」

 吉本先生のおおよその金銭感覚が明かされる。ここでの吉本先生は実在の吉本浩二先生じゃなく、この漫画で描かれている吉本先生だと思ってください。巻末にもフィクションって書いてあるし、ね。
 冒頭のお菓子のシーンは、連載の元となった読み切りのセルフオマージュになっていた(読み切りのときよりグレードの高い買い物をしている)ので、読み切りも収録して欲しかったなあ。
 吉本先生、おおむね善意で提案してるんだけど、興味のアンテナが多岐に渡っているため特に生活に必要のないものまで提案してしまい、結局のところこづかいで購入することになる、というパターンが多いのかなというのが察せられる。
 2万千円のこづかいの是非はここでは触れないこととして、こづかい2万千円というレギュレーションでの戦い方としては、正直その……壊れてるわけでもないシャワーヘッド(千円)をまだまあるしいいかで購入するのはちょっと。
 扇風機のくだりも、3千円の多機能扇風機を迷わず購入してしまうあたり、ちょっとしたお得とか機能とかボリュームに弱いんだなというのが感じられて味わい深い。あと、結果論だけど家計でお金が出る2千円ちょうどの扇風機が特に言及されるわけでもなく、描かれているのちょっと怖いですね。

「俺の仕事場……フードコート……!!」

 ちょっと仮面ライダーゴーストの眼魂の音声っぽい。ルーザーズの最終回のネームがここで描かれたのかと思うと感慨深いと同時に「んん?」となるのも正直なところ。まあでも、その前にペットボットルのコーヒーも購入してるし……。
 イオンのお菓子コーナーチェック。本当に楽しそうでいいなあとなるシーンなのですが、カレーせんを18枚入ってるから長持ち、ブルボン菓子でもルマンドとエリーゼで5本多いので今日はエリーゼと判定したり、ところどころ量の理論が出てくるのが吉本先生。
 カレーせん(139円)と半額(54円)のシュークリームと合わせて193円を出せない額ではないがと迷う吉本先生。
 シュークリームだけ買えばと思わないでもないんですが、多分吉本先生の中でしょっぱ味と甘味のお菓子は同品数買わないといけないというセルフルールがあるんではないかと思います。
 そして迷っている中で1話は終了。

〇2話
 
 迷った末、あと5日あるしと断念する吉本先生。
 ネーム作業中の眠気覚ましの散歩中、テント、冷感敷パッド、USB扇風機に興味を示し、USB扇風機(千円)はこづかいが出たら買おうかなと思う吉本先生。多分千円ぐらいはポンと出てしまうタイプ。
 再びフードコートに戻る吉本先生。
 フードコート内にいる色々な人達が色々とがんばったりくつろいだりしている中で、家族から励ましのメールを受けて、フードコートの片隅で一人自分も頑張ろうと作業に集中する吉本先生。
 このシーンがこの漫画で一番好きかもしれません。全員が頑張ってるわけでもない、雑多なシーンの中でというのが。
 
「甘納豆…!! となりの浪人生おつなモノを食いおって…!!」

 イオンのフードコートで甘納豆を食べる浪人生というのもなかなか乙ですが、その直後、作中の金銭感覚が吉本先生の月末こづかい感覚に慣らされてしまった中で甘納豆の値段が

「あっ甘納豆って321円もするのかよ~!!」

 と判明する流れは、読んでるこちらとしても「たけぇ!」となります。いやでも、素で考えても甘納豆321円は結構な感じではありますが。
 甘納豆への情熱が抑えきれなくなった吉本先生は百均ショップのキャン☆ドゥへ駆け込みます。しかし、ようかんは見つかれど甘納豆は見つからず。あきらめた吉本先生の視界に入ってきたのはお菓子4個で100円の棚。
 ただ、フードコートが仕事場と言ったり、イオンの中に百均ショップがあることを把握している吉本先生がお菓子4個で100円の棚を把握していないとは考えづらいので、一応誇張というか脚色とかは入ってるんだと思います。
 この中でもしょっぱ味2個と甘味2個ずつの配分は忘れない吉本先生。
 チョイスは、ぷち歌舞伎揚げ、ポテトフライ フライドチキン味、いちごむぎっ子、さくらんぼ餅。
 ポテトフライをこれで知って、食べてみたんですが、少し独特な味でしたが、パリパリしてうまいんだよ! 
 それはそれとして、ネーム終了後、お菓子を食べながらネームを見返す吉本先生が本当に幸せそう。
 
.・その後

 単行本のオマケとして、登場人物のその後がイラスト1枚とキャプションで描かれているんですが、吉本先生、最近3千円で電動かき氷機を購入したとか。うーん、吉本先生。


〇3話

 この漫画の本来というか大きなフォーマットの1つである、低額なおこづかいで暮らし、楽しんでいるおこづかいの達人達への取材回。達人というか、なんかまあ、色々あんでしょ、呼び方。
 その前段として、蛍光灯をLED照明に変えたが、5千百円がこづかいから吹き飛んだ吉本先生。正直、使える蛍光灯をなぜおこづかいの4分の1程度を費やしてまでLED照明に……? とリアルタイムで読んだ時も思ってたのですが。
 今回のゲストは筒木さん。
 テーマ的には2万円でどう昼を乗り切り、どう晩酌をするか? あたりになると思うんですが。
 昼はパン、飲み物はお茶2本(38円)と野菜ジュース(上司に野菜もとれと言われたため)という形。パンと聞いたときに、吉本先生がなんか嬉しそうな顔をしてるのは、パンは一応お菓子に近いからだったりするんだろうか。
 そして晩酌については割と言う事がないかなー。晩酌しながら、録画しておいたアニメ、はまあなんかこうどうこう言えるようなブログじゃないし。
 それよりも、飲んだ後のスイーツで発せられる、

「ブルボンにまちがいはないですから…!」

 というブルボンへの絶大な信頼が印象的で、ブルボンのお菓子を買う時に必ずと言っていいほど思い出す台詞です。
 ここで絶大な信頼を寄せられているチョコリエールは、クッキー部分のちょっとした塩味とチョコの甘味のハーモニーがうまいんですよ!!
 ザッキーは、探し回ったとは言わないけど、なにかのついでに「ないかな?」とリサーチしてようやく見つけたときは嬉しかったです。味は、ウエハースチョコだなあという感じ。ちょっと粉っぽい? あと複数サイズがあるのでなければ、イメージよりはちょっと小さい。
 
・その後

 モーニングに乗っていたキャラクター紹介といい、麻雀押しキャラになったらしい。
 

〇4話

「俺にとってカルピスは焼酎と同じなんだよ!! カルピスぐらい自由に飲ませてくれよ!!」

 喜怒哀楽、表情の圧が素晴らしい吉本先生作品の中でも、トップクラスに入るんじゃないかというキレ方をしているのが吉本先生本人というのは一体どういうことなのか。喧嘩している奧さんと比べても青筋の立て方が明らかに違っているあたり、業が深い。
 奥さんはこづかい7千円という回。ただ家計かこづかいかのジャッジメントは基本的に奥さんが担っているというのは考慮に入れておいてもいいかも。
 ただ、調理器具やゲーム、メガネの修理は自分でボンドや諸々見るに切り詰めてるんだなあというのは分かるので説得力がすごい。
 そしてカルピス。
 脚色はあるんだろうなと思って読んでるんですが、カルピスを立て続けに3杯は実際やったんだろうなと信じてます。3杯飲んだのもあれだけど、量もそれなりにいってるのでポイント高いですね。
 喧嘩はまあ元々が若干無理めな開始で、夕飯の残りをつまみにしてるで失地回復できたかもしれない直後に、奥さんがこづかい購入してた味ごのみを1袋勝手に黙って食べたが出てくる時点でこう……。まあ、でも罪滅ぼしはしたしね。
 そして、日高屋。奧さんからの寄稿が名文なので、それも載ってると嬉しかったかも。

・その後

 ご時勢と日高屋が絡んでだと辛みがあったので、紙パック焼酎話で良かった。


〇5話

「僕の「ポンタ」への「覚悟」ですよ…!!」
「か 覚悟……!!?」

 モーニングのキャラ紹介での「ポンタ愛の奴隷」はさすがに行き過ぎではという感がしないでもなかった、ポンタ回。2巻収録予定のステーションバーと並ぶ代表的な回、と言っていいのかな。自分も街中でポンタを見かける度にこの回を思い出すようになりました。
 今回のゲストは工藤さん。ある意味漫画の空気を一変させたキャラクター。筒木さんが割とスタンダード(?)なこづかい2万円代のこづかいライフだったのに対し、工藤さんは「ポンタ」への「覚悟」を決めてポンタ生活を送っているという、なんというか、特殊なこづかいライフ。
 他の回だと「失礼ですけどこづかい少ないんですか?」と吉本先生が聞くところから始まるのに対して、この回は工藤さんの方から吉本先生に漫画を読んでますよ、僕もこづかい2万円ですよとアピールしてくるのがちょっと特殊というか、その発端そのままにポンタの実質的な布教に来る押しの強さに空気が支配されている感じが。一方で「間に質問は挟みつつも相手が話してくる+ポンタがもたらす結果(お菓子)はともかくポンタ自体には微妙に魅力を感じてない」せいなのか吉本先生ものめりこみみつつも、とこどころ引いたり、最終的には「ポンタ ポンタ…… 工藤さんの人生の楽しみって「ポンタ」ですかね…」と口走ったりとリアクションのひどさも妙な空気を作り出しています。
 家族や仕事、そしてポンタからも解放されるスーパー銭湯が幸せそう。ただ、自分ならと考えるとあそこまでポンタポンタで消費しているところに、スーパー銭湯はともかく、生ビール5百円を購入するのは解放感よりも罪悪感を覚えそうだなという気もする。
 すごいどうでもいいけど、ローソン100のひじき煮ときんぴらのセット、どっちも一口、二口でいいかなあとなるので、セットで百円というのはアイディアだなあと感心しました。
 
・その後

 お財布ポンタはなくなるけど、ポイント制は残るのでこれまでの想いを胸に抱きつつ継続ということらしく。今月、来月とかどういう心境でお財布ポンタにお金を入れたんだろうと思いを馳せてしまう。
 

〇6話

「ゆったり… のんびり 自由に 気ままに 走って…」

 バイカーということもあってか、会話が噛み合ってる感のある佐野さん回。
 「日本をゆっくり走ってみたよ」を読んでいると、まだバイク乗ってたんだ! という妙な安心感を覚えます。
 ヤフオクで検索かけたら本当にパーツが出て来て、ちょっと感動。というか本体が結構出てるんですが。
 お昼のしのぎ方は毎日手作り。一週間で2セット回しは結構とは思うけど、私自身、同じものでも割と平気なので意外といけるか……?  佐野さんが特殊なのは、他のキャラたちが奧さんを除くとどうしても外でどうお金を使うかにフォーカスされるのに対して、家計の域に半分足を突っ込んでる(突っ込める)ところにあるのかなと。
 ここで手放したら一生持てないかもしれないというのは重い。
 その重さの後の、日帰りツーリングが上半分見開きが解放感があってとても好き。塩ラーメンに道の駅で買ったキノコとソーセージ、コーヒーもその解放感の中で味わってるんだと思うとひときわおいしそう。

・その後

 今回のこともあって、レパートリーが倍増したとか。すごい、タフだな。


〇7話

「自販機で買うコーラってなんでこんなにうまいんだろう…!?」

 まあ、早朝ツーリングで飲む缶コーヒーみたいなものと思えば……?
 筒木さん、工藤さんがチラッと再登場。工藤さんへの対応が話題になってた気もするけど、筒木さんとのどう絡んでいいのか微妙に分からない感じが滲み出ている気がしないでもないような気も? ポンタポイント、割と上下するんだなあ、貯められたら気持ちよさそうではある。
 今回のゲストは村上夫妻。どちらが遣ったこづかいが少なかったかを勝負するこづかいバトル、通称こづバトを繰り広げる夫妻。
 お昼のしのぎ方は充実した社食。日替わり定食が400円に小鉢が70円、470円でかなり業勢な昼食が食べられるとか。すごい環境に依るわけであまり参考にならないなと思ったところで、今更気づくことでもないんですけど、そもそも吉本先生、家で仕事していて昼食がないから2万千円のこづかいになっているわけで、昼食代を聞くことには本質的に意味がないのでは? とは思うものの、まあそこは昼食代含めてこの金額というのが漫画的に大事なわけで、やっぱり必要ですね、はい。
 ジム(市の体育館で格安)、ジョギング、銭湯、服はワークマンと基本的に使う方ではないからという暮らしの村上夫妻。吉本先生の興味は残ったお金に。貯金でいいんじゃないとは思うものの、村上夫妻はこづバトで勝った方が何をするか決める打ち上げに使っているとのこと。夫婦仲が良くていいなーという平凡ながら温かな感想。
 その後、は無し。












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