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しっぽきり

 タイトルはパロディか何かで知っていて今回の流れで見てて「ああこれ山田監督だったんだあ」と気づきました。
 比喩表現でもなんでもなく戦車(というかルビ振ってある通りのタンクですね、いや細かい違いは分からないけどニュアンス的に?)に乗ってハナ肇氏演じるサブが大暴れ! 痛快コメディー! 後者は嘘! 

 ことあるごとに罪を擦り付けられてきた主人公一家が、ヒロイン紀子さんの快気祝いで嘲笑され、酒を飲んだ勢いで暴れる。暴れた罪でサブが捕まっているうちに母親が土地をだまし取られ、いよいよ本格的にブチギレて戦車で村の中を暴走し、家に突っ込み、縦横無尽に暴れまくる。しかし、そのドタバタのさなかで知的障害を抱えた弟が転落死。そしてサブは弟の亡骸と戦車を海に沈めて、母親とともに村を去っていく……。
 一応コメディーというジャンル分けされてたんですが、これは一体。戦車に右往左往する村人たちが喜劇的ではあるんですが。うーむ。見ていてスティーブン・キングのキャリーを思い出しました。
 前2作(というくくりでいいのか)は、主人公が滅茶苦茶な事をやってそれを利用したり、貶めたりという形でまだ多少間接的な形で描かれていた「うわぁ、田舎さぁ……」感がモロに直球で描かれて、主人公サブがその共同体に対して直接的に攻撃を加えるという点で、一つの結実を見た感が。
 戦車で家に突っ込んでいくシーンは、たしかに「うわ、本当にやってるよ」と痛快ではあるんですが。土間に戦車を突っ込ませるシーンは非日常感あって好きです。

 3作通じて、ヒロインは良識的な人ではあるんだけど、特に主人公を救ってくれるわけではないし(忠告されても無視してしまうんですが)、なんなら今回は紀子さんが自分の快気祝いに呼んでいなければ事は起こらなかったんだろうなと考えるとやるせなさが。
 戦車の件を経ても大して村が変わらなかったことや、釣り船の船長がお客に語って聞かせるという形式なのですが、船長の話を聞く谷啓氏が終始神妙にならずに軽い感じなのも、一層後味の悪さを引き立てていてすごいなと。












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