しっぽきり

(この記事は少年サンデー36・7号のネタバレを含みます)
139話 WORKING!

 初めてのアルバイト。
 珍しくお嬢さまファッションで気合も十分なナギが鉢合わせたのは着替え中の西ハムさん。
 どんぐりのエサに釣られてたのだと疑いますが、ハム沢さんは両手一杯にすくいあげたヒマワリの種をボリボリとむさぼりながら否定。お嬢さまはお嬢さまで迷子疑惑を否定。
 そんな仲良く喧嘩中の二人の喧騒を聞きつけたのは、綾崎ハヤテ氏。更衣室をあっさりのぞくあたり流石です。
 そして目撃。
 ハムさんは着替え中。上半身はブラ一枚。中途半端に履いたスカートからはパンチラ。というか、畑先生は描かなくていいラインを描くあたり、相当お疲れのご様子です。

>「やああ!! だめぇえハヤテくーん!!」
 「うぁああ!! 西沢さぁあ――――ん!!」

 この後、綾崎氏が「計画どおり」と呟いたのかどうかはさだかではありません。
 まっ、呟いたんじゃねーの?


 北斗さんに呼び出されて、改めて顔合わせ。
 あんなことがあった手前。当然、西沢さんは顔真っ赤。綾崎氏も真っ赤。お嬢さまは怒りのあまりの無表情で痴女と新たな渾名を普通の人にくれてやる始末。
 そんな三人のコンビネーションに何故だかひとまず納得してしまった北斗店長は一七にして異様に経験豊富なハイスペック執事綾崎氏を信任。

>「でね? お願いなんだけどお客の少ない午前中ちょっとお店まかせちゃっていい? 今日うちのボスの大事な日で顔出さなきゃいけなくて」

 そんなおそらくは大事な日っていうのはボスの娘の誕生日なんだろうなと匂わせる北斗さんの頼みに、すっかりお嬢さまの友人の誕生日など忘れている綾崎氏は、意訳すると「僕は大丈夫だけど、お荷物二人が不安要素」と返します。
 が、このどんぐりはチェーン店屈指のガラガラ度合い。
 午前中はヒマな常連しかこないので大丈夫だそうです。北斗さんは大丈夫なのかどうか不明ですが。
 
 
 そんなわけで店長は外出。
 この程度の規模の店まわすのには何ら苦労もないと言い放つ綾崎氏。あくまでも、問題はお荷物二人と考えている様子。

 そんなわけでお荷物二人は口喧嘩。
 西沢さんがチビっ子にバイトは無理、特殊な客筋はつくかもしれないけどとジャブを撃てば、ナギお嬢さまはハムスターにできるのは、ペストを流行らせてインカ帝国かマヤ文明あたりが滅びる契機をつくることぐらいと応酬します。ハムスター結構すごそう。
 そんなこんなでモチベーションを高めた二人は、綾崎氏のアドバイスを受けてモチベーション十分。
 そして来客。

>「いらっしゃれました!!」

 緊張して言い間違え、そして涙目。
 西沢さんの接客はある意味で完璧でした。
 そんな西沢さんとは対照的に、お嬢さまの接客は言い間違えるでもなく、転ぶでもなく、教科書どおり。基本に忠実、背伸びして働くチビっ子。ある意味でこちらも完璧でした。
 ある意味完璧でもミスはミス。西沢さんに勝ち誇るお嬢さま。このままでは立場がないとあせる西沢さん。ふと目があった綾崎氏に恥ずかしいことを見られたりして、二重に気まずい感じです。
 同様に顔を赤らめていた綾崎氏の足を踏み抜くお嬢さま、
 不機嫌なお嬢さまは、不機嫌な顔のまま接客。
 あまりにも丁寧な接客をされてどうしていいかわからなくなるより、つっけんどんな対応をされて「なんだよ、あの店員はよ」と愚痴るほうが精神的平静を保てる客もいるので、これはこれでアリな接客です。たぶん。
 
 そんなナギお嬢さまの接客がスパークしたのは、漫画家の足橋剛治先生。
 知らない西沢さんが冷淡なあたり、普通の人とオタなお嬢さまの間には大きな壁があるようです。
 足橋先生のキャリアをまとめると、EDのダンスとパロディで、アニメ化された作品が大ヒット。現在も十二ページ、十六ページ、休載、十二ページ、休載、休載のお話を一歩ずつ進めていくジョージペースで連載中。
 が、ヒットしようとしなかろうと創作の悩みは万人に存在するようで、死にたいなぁとお悩みの様子。
 そんな足橋先生に笑顔でコーヒーを持っていったお嬢さまが見たのはネーム。
 今週、散々敵をダルマにしまくったテラヤマトの大活躍が見られるはずと胸躍らせて覗いた先にあったのは、身内のコネで就職を決めたテラヤマト氏の姿。
 アデランとの絡みシーンならともかく、そんな世知辛いシーンは見たくない。お嬢さまはブッツン。
 ダメ出すお嬢さま、止める西沢さん、やはりかダメかとうなだれる先生。
 バトルまんがも長く続けるといろいろと大変になるんだとか。

 そんな先生にあらためて差し出されるコーヒー。
 偉人の台詞を引用して、なんだかいいことを言って励ましました。
 二人の漫画パルスが共鳴したようで一件落着となりました。


 そして、喫茶どんぐりを電信柱からのぞく影がひとつ。
 なんだか、調子に乗ったお嬢さまにひどい目にあわされそうな予感を漂わせるマリアさんの伊達メガネ私服姿を愛でつつ次号に続きます。












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