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しっぽきり

 400ページに22本の短編という事で数ページで終わる作品もチラホラ。
 
 表題作で読む動機にもなった『くじ』は……正直、途中でなんとなくオチが読めたというか。あれぐらいの情報量から衝撃のラストって言うとまあ大体そんな感じになるかなーぐらい。まあ勘が鋭いというより、なんとなくキノの旅の選挙というか投票をする国の話が思い浮かんでなんか当たっちゃったみたいな部分は強いかも。むしろ、途中での箱を変えたいけど反対にあって変えられないとかのどうでもいい部分を変えようとしてるところが味わい深かったです。
 
 他で印象に残るのは、田舎の社会こわいなあ+子育て大変だなあの『背教者』、
 やめてやれよおと言いたくなってしまう『麻服の午後』、
 もう手の打ちようがなくなすがままになってしまうんだなと察せられてしまう『決闘裁判』
 どことなくいけすかないかなと思ってた男に痛切なまでに同情を感じてしまう『おふくろの味』等。

 正直わからない話も多かったんですが、どの話も基本的に読後感は重い、というより居たたまれない、『くじ』を除くと大体は悲劇というには負の爽快感が足りない、ドロッとしたネガの感情が書き連ねられていて、よくこれで出せるなと変に感心してしまいました。












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