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しっぽきり

 江戸城無血開城をメインとして描かれた作品は初めて読んだかもしれない。和議のために本気で焦土作戦の準備し、味方に理解されず、敵が理解者で、思いとは逆の仕事から中々解放されない。そんな矛盾が勝海舟らしいという印象でつい同情してしまう。好意的でない人物への評価が容赦ないのも含めて。
 江戸城無血開城だけポンと出てこられても困るので、情勢の説明は入るのですが、勝海舟の視点に寄っているので、山岡鉄舟が今更その質問を? とか夢の中で解説をとか、微妙にスマートではなかった感じも。
 最後、同じ方向を向いて仕事をできなかった西郷への思いが切々と描かれるのですが、であれば、途中でもう少し西郷の描写が欲しかったかな。無血開城後も、情勢に振り回されてなかなか御役御免とはいかない勝海舟の描写が長いせいで表紙にも押している「(二人の)麒麟児」感は薄まってしまったかなと。












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