fc2ブログ

しっぽきり

 同じく小林監督の「切腹」がとても良かったので視聴。
 武家社会(封建社会)の理不尽さや、体面を守る事で犠牲になる人とそれに対する怒り、しかし最後には……という無常観で共通していました。
 
 藩主が笹原家に一度押し付けたお手付きの女いちを、嫡子が死んだ事でいちの息子が跡継ぎになるため彼女を正室に戻そうとするのですが、召し上げたのではなく自ら進んで返上したという形にするための手練手管がねちっこく、またお家取り潰しを防ごうと集まる笹原家親戚一同のシーンでは胃が痛くなりそうなシーンでした。
 そんな中、最後の最後、殿の正室ではなく、与五郎の妻であることを示すいちの「いいえ」は作品の中でも一段と迫力のあるシーンでした。

 三船敏郎演じる伊三郎は、堪えて堪えての怒りが爆発という頼もしさ、殺陣のすごさはさすが。ただ、それゆえにパワフルさもあって、最後の最後、簡単に死んでくれないなあという部分はあったかも。

 市原悦子が出演していて「あれ、もしかして? あっ、やっぱりそうだ」と意外な拾い物をした気分に。
 完全に別の世界の話として見ている昔の映画に、今の現実と重なるキャストを見つけると何か得した気分になりません?












管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://bbkiriblog.blog70.fc2.com/tb.php/2548-333cd637