しっぽきり


 「拝啓天皇陛下様」と立て続けに見たら、いきなり「天皇に会わせろ」という旧日本軍の軍服を着たバスジャック犯が出てきて謎の地続き感を味わいました。これも直接的に昭和天皇に何かというよりは、キャラクターの盲信の対象としてのアイコンみたいな感じではある。今更ながらに、その存在の得体のしれない大きさに唸るところです。「拝啓天皇陛下様」も含めて、何か言及していたり、他の描写との兼ね合いからするともっと別のメッセージや思想が見え隠れしていたらごめんなさいですが。
 お話としては「原爆を作ってその力を盾にすれば何でもできるけど、はて何をしたらいいんだろう?」という虚無感(という程徹底しきれていないもどかしさ)のお話。あるいは「原爆作ってなんでもできる力を手に入れれば、何かしたい事もできるんじゃないかと思ってたけどそんな事はなかった」という絶望のお話? かといって、猫が死ねば悲しいし、死にそうになれば叫ぶ、退廃という程の諦観もしきれず。だから、命を張って英雄的に振る舞う山下警部が特別な人に見えたんだろうか。冒頭のレオは主題歌の「君の番」が来ていない事への皮肉なのかな。
 原爆の恐怖よりも、銃弾何発も浴びて死なない山下警部の不死身度のほうが正直恐ろしかったです。最後、ビルから落下後もストーリー上さすがにあり得ないと思いつつも、立ち上がるかと思って少し息をのんだもの。
 
 この映画、80年代のメタルヒーローシリーズ、月光仮面(1981年、実写)と80年代前後の時代によくゲリラ撮影をよく見る気がするのですが、私の見ている本数が少ないだけなのか、実際にこの時代が多いのかどっちなんだろう。












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