しっぽきり

 まあ、特撮だよね特撮。
 ところどころどうなるか分からないスリルがあって、それが最後まで続くぎっしり詰まったハラハラ感と、宇津井健さんの停止命令を出さざるを得なかった葛藤と、出してしまったからにはもう自分には命を預かる職業は続けられないという心境の切なさがたまらない作品でした。

 題材が題材なのに国鉄の協力が得られなかった、らしいですが、それを感じさせるところもなく。
 あと高倉健さんが、人を一人も死なせない完全犯罪も達成できず(胎児は死んでしまった)、仲間の年下の2人も死んでしまった事へのやるせなさとかで、なんだかんだラストシーンで逃げ切って欲しいな(でも、これは射殺かなあ)というところまで持って行ってるんですが、犯行に至るまでの動機というか経緯はもうちょっとはっきりしててもよかったかなとは思いました。わかりはするけど、なまじ分かる分だけ随分とデカい犯罪しちゃったなというか。当時の時代背景が分からないので、それ込みだとまた違ってくるのかもしれませんが。

 通りかかる柔道部と、普通に火事になってる喫茶店はツッコミどころではあります。根本的に持ってない人達(犯人グループ)だったんだなあと言えばそれまでですが。
 ブラジルに行ってみたいは、ブラジルに行ってみたい自体がブラジルに行きたいんじゃなく、「ここではないどこかへ行きたい」願望だと思うので、飛行機の時間が合えば、高飛びという実利とどこかへ行く願望が満たせるなら結局どこでもよかったのかな。
 ものすごい切実な自分リセット話として見ると、やってる事の大きさも、規模が大きければ大きいほどいいという事になるのかなあ。実際やってみれば、そんなわけにもいかないとしても。

 それにしても、ボイサーパパ、やっぱりギャバン似てるわ……。












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