しっぽきり

(この記事は少年サンデー30号のネタバレを含みます)
 扉絵は少年皆本と、手の平サイズのエンジェルチルドレン。

 本編は、扉絵とは真逆にシリアスムード。大きな赤ん坊キャラがいると聞いては軍の上層部も辛抱たまらなかったのか、見幼必落の精神の元、ヘリコプターやらライフル銃やら射殺の許可とかガチムード。キャリーが成長してしまったことを考えれば全て無駄足。正確な情報伝達は軍の命です。

 が、ここで立ちはだかるのが賢木先生。
 黒衣の医者もビックリのメスコントロールで、銃口にブスリ、全盛期の賢木先生の見事な活躍。たしかにトレーニングさえ怠ってなければ、コレミツにも遅れをとることはなさそう。
 
 そんな大活躍の賢木先生ではあるものの、彼我の戦力差を考えれば多勢に無勢、そもそも所詮脇キャラ。どっかでトチるに違いないと判断した皆本は、逃げるように指示。
 が、賢木先生は拒否。

>「こっから先は俺の個人的趣味だ! お前らのためじゃねえよ!」

 (゚ ゚)
 
 Σ(゚ロ゚)

 Σ(゚ロ゚ノ)ノ

 ∑(゚Д゚;≡;゚Д゚)

 (*´Д`)=3なんかかっこいい人がいる!?


 賢木先生が自分の命よりも友情を優先するのは、こんな過去があったから。

 超度6のサイコメトリー。
 それゆえ受けてきた謂れの無い中傷。
 それを嫌い、出てきたもののコメリカでもそれは変わらず。
 学位論文のアイディアパクったとか、論文がネット上のコピペだったとか、ゴッドハンドだとか、専門馬鹿だとか、女の口説き方がハウツー本通りだったとか、過去編でも割りと前髪のライン後退気味じゃね? とか、モグリの癖に不当な額の手術料を請求するとか、モテそうな割りに彼女と一緒のシーンほとんど無いよなとか、アイツ十歳の幼女相手の勝負にムキになるタイプだよとか、ここでも謂れのない中傷やさぐれる賢木。

 そんな賢木の目の前に立ったのが皆本。
 当然やることは、ヤンキー漫画がやりたいんだったら、ナマズじゃなくモグラの代紋背負えよバカヤローとのお説教。
 が、日本語で説教されたとて、尖ったハートには届かない。
 ここで、皆本の奥の手。
 中指を突きたてる。
 親指でもなく、小指でもなく中指。
 つまり男でも女でもなく、中間的な存在となることを賢木に要求。
 
 が、女好きな賢木先生は当然これを拒否。
 いつもよりリアルサイズな頭身で右フック。
 流れ込む思考波。特殊な性癖は年下が凄く好き以外持っていない皆本の狙いはコレ。

 三コマ連続の説教を要約すると、他人を思いやれとかそういうこと。
 伝えるだけ伝えた後、皆本はダウン。
 こうして、皆本と賢木の間に友情が結ばれ、夏とか冬あたりにそういう二人の密度の濃い関係を描いた本が飛び交うことになるのでした。


 過去編、一時中断して現在。
 コメリカ時代の武勇伝を語る賢木先生を女性陣は冷たくスルー。ことに女帝様は、パパに逮捕状を請求せんばかりにマジ切れ気味。あとなんだか、キャリーがニナミさんぽかったです。

 再び過去。
 メス一本でヘリコプターに立ち向かう賢木先生。
 戦況は当然不利。が、ここで状況は一変。
 コントロールを失い接触・墜落するヘリコプター。
 やったのは、意識を失いつつも立ちあがったキャリー。いまだテレパシーを使用中。
 ここで、皆本の体調が突然悪化。
 キャリーのテレパシーが原因と推察したのか、賢木先生もダイブイン。

 場所は皆本の精神の底。そこで見たものは、キャリーと少年時代の皆本。
 精神の底を、なれないエスパーが覗くと帰ってこれなくなるんだとか。読んでいる側の精神が、読まれている側の精神に絡め取られるということなんでしょうか。

 キャリーの知りたかった「天使」のことはわからずじまい.

 泣き止まない、心の奥の象徴である少年皆本を、慰めるキャリー。
 弱さを、見せてもいい。一人で泣かなくてもいい。泣きたいのなら一緒に泣いてあげるから。

>「私が消えていなくなっても、そのことを忘れないで」

 生まれて数日で母性をマスターしたキャリー、は皆本にとっての、シャアでいうところのララァみたいな存在なのでした。












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