しっぽきり

 記憶が抜けがちというかかなり抜けていますが、全巻読んだ上での感想ですので、後の巻のネタバレあります。

※年数は、分かりやすくするため本編1巻が発売された2003年を基準とした便宜的なもので、公式なものではありません。

○夢の始まり

 後書きからみるに、本編の発行直後に発表されたらしく。
 舞台は1999年12月後半の数日。
 詩歌さんと“かっこう”さんの一瞬の出会いと長い別れを描いた1巻。
 詩歌さんに関しては、直後4年欠落者になるので1巻と比べてほぼ変化がないのですが、“かっこう”さんは表面的には見せなくなる弱い部分というか年相応な部分を見せていて、後々の悪魔的な姿が一般的なイメージなだけに新鮮。
 詩歌さんに関しては、それほど壮絶な部分もなく、疎外感だけであそこまで行ってしまうのは虫憑きの神秘というべきか。
 “なみえ”こと高鍬みのりさんも登場。詩歌さんにボコられ、土師さんによってパパのやったことを聞かされる羽目に。“ふゆほたる”監視員になるものの、1巻冒頭で、となかなか難儀な人生を送ることに。

○登場キャラクター

・かっこう

 説明不要1。
 “ふゆほたる”捕獲作戦時点では、無指定に指定されたばかりだったものの、翌日には火種1号指定に。
 無名時代の“かっこう”さんという姿も新鮮。この時点では、普通の局員には、同化型事態が珍しいとかじゃなく、未知の存在だったのね。

・ふゆほたる

 説明不要。歩いただけで特環をズタズタにする少女。
 認識された時点で異種3号、そして異種1号に。

・なみえ

 この話の開始時点では、最強クラスの3号指定だったとか。
 どうでもいいけど、みのりとなみえってどっちが本名なのか紛らわしいよね。

・八角

 異種6号の少年。年の頃は、“かっこう”より4、5歳年上ということで、16、7ぐらい。青い髪を三つ編みにした外見。
 東中央支部による本部制圧の指揮を執る
 地中を自由に移動でき、地表に出るときには水面のようなものを発生させ、出現、7本の節足動物のような脚で攻撃する青い色の甲羅の虫を持つ虫憑き。

・高鍬雷

 この話の時点での東中央支部長。
 上記の通りクーデターに見せかけた他国の介入による虫憑き根絶を企む。
 権力に返り咲く可能性を土師さんに指摘されていたものの、これ以降に登場することはなかった。
 この人、虫憑きの根本的な所はどこまで知ってたのかは謎なところ。

・土師

 後々含めて、目を盗んで外国と交渉することに定評のある土師さん。
 後年の時点でも大概だけれど、入局数年のこの時点で他国との5年間の不干渉協定に関わっているのはどういう手練手管なんだろう。
 妹を溺愛しているため、虫憑きの身内をおとりにする高鍬支部長のやり方には当然激怒。



○夢の黄昏

 アニメ化に伴い0巻発行のため書き下ろされたエピソード。
 舞台はおそらく2000年1~3月? の数日。
 理由としては、99年12月である夢のはじまりがちょっと前の出来事として描かれていることと、利菜は大助・詩歌と同学年。
 ただ、三ヶ島万が高校を卒業したばかりの大学生という立場が引っかかるところ。3月1日付で卒業した(そして利菜が卒業する3月後半までの間の話)と考えれば通らなくもないけれど、会話の中で利菜に大学行かなくてもいいのと言われてるわけで。まあ、大学1年生と考えるほうが自然か。
 とかくカリスマ性が強調されたり、そのカリスマ性に頼ってたからだからむしばねはダメなんだよと言われたり、良くも悪くも影響力を持ち続けていた利菜さんの生前を偲ぶエピソード、と思っていたら、あれでしたね、終盤で。
 破滅型というか、そらこれでまともな助けなしで行ったら死ぬよねというのが正直なところ。むしろ、よく4年持ったなというレベル。最後に“かっこう”さんや詩歌さんと出会っても、そりゃ救われないよなあ。


○登場虫憑き

・利菜

 説明不要その3。
 虫憑きになるのは、本当に最後のほう。
 父親(が母親に暴力を振るう様、また母親がそれに反発しない様を日常的に見続け鬱屈をため、母親死亡後に限界を迎え、大喰いによって虫憑きにされた後、暴走状態となり父親に重傷を負わせる。
 父親を殺しかけたり、元々、体が弱かったとはいえ、母親の急死が自分の家出(一房を逃がすため)が原因じゃないかと悩むことに。

 
・帽子屋

 本エピソードの敵役。西中央支部火種6号。一房を追って赤牧市にやってくる。
 孤独になりたい、孤独になりたい、孤独になりたい……でも、本当に孤独になったらどうしよう。そういう人。
 虫はシー・エレガンス。物体に黒い線虫を伝染させることで、あらゆる物を軟化させることができ、極限まで凝縮させ一点にエネルギーを集めて爆発させることも可能。分断と結合もある程度可能で、ロッコに刺された胸を結合している。シルクハットが虫の本体だった模様。

・ロッコ

 利菜の家の近くにある公園で芸をしていた大道芸人。
 夢は世界中の子供たちを笑顔にすること。
 虫は1メートルほどの長さのトゲナナフシ。体から透明な糸を伸ばし、糸で吊り降ろした人間の身体能力を強化し、操ることができる。
 修行中の身で、その街で狙いを定めた子供の笑顔を見るまでは芸を続ける。素の口調はボーイッシュ。
 文字情報だけだと台詞の物騒さもあって若干怖い。
 さくらと並んである意味、夢を目先のところで自給自足できる虫憑きかもしれない。
 
・日比野一房

 後のむしばねメンバー。
 利菜に促され、利菜が連れ戻されるまで一緒に逃亡する。
 帽子屋を倒し(たと思わせる利菜と帽子屋の芝居で)自信をつける。
 逃げるだけはなく、ほかの虫憑きを助けようと決めたことを利菜に伝えるために赤牧市に戻ってきたところ、虫憑きになった直後の利菜と再会。

・立花夫妻

 立花槭樹(かえで)と没落した名家の妻・紅葉(こうよう)。
 槭樹は市政を司る一員で権力と行動力に逆らえる者は街に存在しない。大柄で白髪交じり。悪性のカリスマを持ち、薄汚い仲間がいくらでもいる。
 母は線の細い美人だが、体が弱く胸を患っていた。
 政略結婚からのDV夫婦で利菜を精神的に追い込む。
 父親サイドからも母親サイドからも利菜を追い込み、最終的には利菜に責任を感じさせる形で離別という二段構えの隙のなさを見せる。

・三ヶ島万

 利菜の家庭教師役。
 利菜の美しさを詩的に褒め称える、利菜が全問正解すれば利菜を褒めるのではなく自分を褒めて貰いたがる、利菜の服を抱いて待つ等、作品史上においても屈指の変態ぶりを見せる。
 家出の際に傷ついた利菜を見た際には失望するも、虫憑きとなった利菜には美を見いだす。
 眼鏡が似合う美人だが、刺さりそうなほど尖った髪型と鋭い目つきで台無しだとか。

・城谷怜司

 後のアイジスパ。
 成績もよく運動神経も抜群だが、不良でコミュニケーション能力は皆無。
 利菜は彼のそばにいるときだけ、息継ぎができた。
 この話の中では、目立った活躍はなし。
 冒頭の現代パートにも通話相手として間接的に登場。



 ある程度時系列通りにやりたいので、次はbugということで。まあ、続けばの話。
 あと能力とかはwikiでいいんじゃね? と思ったり思わなかったり。












管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://bbkiriblog.blog70.fc2.com/tb.php/2145-933d5832