しっぽきり

超獣神はワープ移動し、多くの人間を襲っている。ジャンパーソンはSS-Nの本拠地に­潜入するが、捕まってしまう。地球の自然を守るためには人間が犠牲になるしかないと考­える麗子を説得するジャンパーソンだが......。
○今週の麗子様

「エネルギーの充填が済めば私は旅立つ。地球上のあらゆる場所に。そして、一人残らず人間を消し、文明の名の下に人間がでっち上げたありとあらゆるものも、そのことごとくを破壊する」
「バカなまねはよせ!」
「そして私は種をまく。剥き出しとなった大地に。“この手で”。やがて地球は緑に多い尽くされる。そこにあるべき生態系がよみがえる。命あるもの全てが私をたたえる。私に喝采を送る。
 『よくぞ地球を生き返らせてくれた』と。
 そう、ハハハハハハハッ!
 私は神。命あるもの全てを司る、地球の守護神なのよ!」
「おかしい。あなたは絶対おかしい」
「お黙り、恥知らずが」
「恥知らず?」
「人間は全て恥知らずよ。
 驕りたかぶった、愚かで恥知らずな地球の害虫よ。
 あたしは宇宙で生まれたわ。暗闇の宇宙で。物心ついてからいつも宇宙ステーションの窓から、遠く地球を見ていた。
 そんな私に父も母も繰り返し語ってくれたわ。お前の星、地球は緑の星だって。アタシは信じた。アタシはあこがれた、地球に。
 十歳のとき、その両親が死んだわ。アタシは一人地球に戻って、初めて地球の土を踏んだわ。
 でも、そこは私が夢見たような星ではなかった。
 緑は破壊され、
 山はえぐり崩され、
 命が芽吹くはずの大地は固く封じ込められ、
 私は聞いた……確かに聞いたのよ!
 地球の泣き叫ぶ声を。
 血を吐き、のたうち回りながら叫ぶ地球の声なき声をっ!
 誰が一体地球を泣かせたのよ!」

 麗子様、叫び、そして、

「なぃてぃる。わたしの、わたしのゆめみた、わたしのあこがれた、わたしのあいしたっ、チキュウがっ、な、ないている、あ、あ、あああああ、あっ、あ、あ……ぅ……」

『パパ、ヒメハル草の花が咲いたよ』

 宇宙へ帰る。


 この二つのシーンに圧倒されるやらなにやらで。いや、麗子様というか、高畑さんすごいわ。

 地球自体への愛もあったし、同時に、両親含め子供の頃の自分への思いもあったんだろうなあと考えると、余計に切ない最後でした。


 前回書き忘れてましたが、超獣神は今までのSSNの研究を試作品として完成したことが判明。言及ありませんが、ワープ装置の発想もパンサーレディと考えると、本当に集大成なんだなあ。幽霊とか忍者とか言及されてない変なのもいましたがw
 自分で組織を動かすジョージ真壁に比べて、麗子様の場合、すごい忠誠心を持たれているのはわかっていたものの、部下かから上がってくる案をそのまま承認(というか、事後承諾?)しているように見えたので、忠誠心を持たれてはいるものの、麗子様本人が動くことはほとんどなく、「悪の組織としては放任主義だなあ。麗子様の意志はSSNのどこに反映されてるんだろう? 変態科学者コレクション?」と思ってたのですが、超獣神に必要な分野の研究をできる科学者を集めて、それを集約していたと考えれば、研究していた技術が一定の水準を達していれば、個々の作戦自体に麗子様がどうこう言う必然性はそれほどなかったんですね。


 かおるさん。
 人質にされたり、麗子様と口論したりとヒロイン力が最高に達する。
 人間の科学を信じるかおるさんと、絶望した麗子様という構図。人間の科学に絶望して色々やってきたかおるさんが……。まあ、ジャンパーソンに感化された部分もあるのかなあ。ジャンパーソンとしても、人間が人間を肯定することが大事だったんだろうし。

 ジャンパーソン、超獣神を撃つことを一瞬ためらう。
 人間の為に作られた科学の結晶であるジャンパーソンが、人間である麗子様が人間の存在を否定し絶滅させようとするのに気圧される構図にも見えて、興味深かったです。

「止まれ、止まるんだ! ……眠れ、超獣神」













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