しっぽきり

首領Lはダッカーの支配者でも飛鳥殺害の真犯人でもなかった。そして強化繊維シルベー­ルをまとった最高幹部三兄弟と総統Dが現れる。果たして総統Dの正体は? 戦え、健! 負けるなズバット! 飛鳥五郎の無念を晴らす時が来た。
 バラード調のEDのインストで、ハードな前回のあらすじが流れるスタート。

○早川

「ああ、天下の私立探偵早川だよ!」
「貴様ら3兄弟、いくら粋がってみても日本じゃあ2番目だ」

 日本一の男、早川健、最後の戦い。
 撃たれる、落ちる、濡れる、倒れる、弾く、暴れる、乗る、飛ぶ、勝つ、そして、一人で行く。
 結局のところ、早川は最後まで早川でした。今回は回復が遅かったような気はしますが。
 ズバッカーを2回使用、カードを2枚発行という大盤振る舞い。
 最後の日本一宣言や爆風の中悠然と歩く姿には、病んだかっこよさが。
 傷だらけだろうが、相手にアドバンテージがあろうが、とにかく勝つ。
 理由は早川が日本一の男だから。
 説得力のある殺陣、火薬狂いのスタント、行き着くところまで行き着いたキザな台詞回し&仕草と、なるほどこれが後で演じる大体のヒーロー役に影響を及ぼしたと言われる日本一のヒーロー役者の代表役かと納得させられる32話でした。
 
「飛鳥、お前の仇。とうとうとったぜ」

○みどりさんとオサム君

「ズバットは早川さんだったの?」

 そうだよ。
 理沙さんの偽物役をつとめる、みどりさん。を逃がすとするオサム君。
 今までのことを思えば大活躍といえる。いえるけど、こう。
 オサム君はともかく、みどりさんは、飛鳥の妹で旅立つ早川を追いかけるという恵まれたポジションから、なぜこうちょっと使えるモブ的な立ち位置に……。
 この半年間の2人の旅とは一体……。

○東条さん

「早川は死ぬような男じゃないよ」

 さすが、よくわかってらっしゃる。しかしなぜ残り時間を秒単位で……。

 親友A→止めたことは確実にやる。なんか良いように使われてる。
 親友B→悪の組織の影のボス。
 婚約者→制止を聞かずに何度も危険な街にやってくる。

 考えてみると、人間関係に悩みが尽きない人だなあ。

○今回のボスと用心棒

「首領Lを正面に立て、悪事の限りを尽くし、
 あまつさえ、殺人を無限に繰り広げて世界征服を狙っていた総統D! 貴様だけは絶対に許さん!」

 そんなわけもへったくれもなく、最後に残ったボスは総統D。というか、神竜、というか、仮面ライダーの滝さん。金色の仮面(前進、金タイツ)を被り、声も別な首領Dとしてより、神竜としてのダッカー戦闘員戦の動きのキレが凄まじい……。
 ズバットスーツをズタズタにして、ズバットアタックを食らっても倒れずズバットと互角で殴り合うという快挙を達成。シルヴェールというアドバンテージはあったけど。
 次回から続いての用心棒は、

「竜天丸」「竜山丸」「竜海丸」
「「「我ら三兄弟」」」

 総統D同様、ズバットスーツの10倍のシルヴェールで作ったスーツを着て戦う。が、ズバッカーが飛んだ直後には吊り橋に吊されるという有様に。

「ダッカー極悪三兄弟 ご覧の通り」

 あと、総統Dが総統「デー」なのは時代だなあ。
 
「悪の大組織 ダッカー全滅」


○おわり

 すごいすごいという話は聞いていて、どんなもんかなと思って見たわけですが、いや、すごかったです。
 しつこいぐらいに挿入される飛鳥の死亡シーン、
 様式美とお約束に彩られながらも多彩なシチュエーション、
 悪の組織が遠慮なく活動する殺伐とした世界観、
 早川のえぐみを隠蔽するためか、やたらと殺されるキャラクター、
 奇想天外な用心棒達とその勝負、
 突如始まる拷問タイム、
 なにより、やりすぎなキャラクターの早川健を成立させる宮内洋氏の存在感。
 不思議というか、不気味というか、カルト的な熱量に溢れた作品でした。
 最後にズバットで印象に残ったシーンをいくつか。

 二人の地平線を熱唱する早川。

 農村を馬で闊歩する早川。

 「花売りの少女と白い粉」というサブタイトルの、サブタイトルそのままの設定。

 開始直後、ボートごと爆発する子供と、やたらと綺麗な爆煙。

 脈絡なくショベルカーのショベル部分に乗って登場する早川。

 ビッグバンドのセッションに楽しそうに乱入する早川。

 ズバットスーツ改良に成功したと思い、大喜びした直後、スーツが爆発して茫然自失の早川。

 ズバットの正体は「へ? 俺は正体は知らんが日本一、正義と愛の心を持った奴、だろうな」と抜け抜けとしらばっくれる早川。

 流されやすい住民たち。

 突如として、街を焼き討ちにかけようとするウルフガイ。

 人殺しの汚名を着せられても、街の人のために戦うと言い切る早川の姿。

 ボールを蹴らないモグラキック。

 護送車に乗るために警察署の前で大暴れして、目撃したオサム君に助手になるのを考え直させる早川。

 早川の肩たたきに、片思いの相手が自分を裏切ったと悟り、ラブレターを破る少女。

 用心棒に、タクシーの順番待ちに割り込まれるみどりさんとオサム君。

 警備として、生き別れの母親の邸のそばで一晩中ギターを弾き続ける早川。

 狂犬病にかかった飼い犬を自分の手で始末する少年。と、その犬に噛まれた少年を殺して自分も死のうとする父親。
 
 留置所をホテル代わりにする早川。

 インドでなにを修行してきたのかわからない悪天坊。

 本人に頼まれたからとはいえ、腹マイトさせて孫を送り出すお爺ちゃん。












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