しっぽきり

 なんというか、予想通りとまではいかないまでも、大体見当をつけてた範囲で収まってしまったというか。うーん。

(この記事は少年サンデー24号のネタバレを含みます)
「ふふ、…庶民的とゆーか素朴な味だねえ」

 兵部京介が、十歳児を巡る恋敵・皆本の手料理を口にした感想がこれ。
 なんだかんだで、女王が愛人を本宅に連れこんだことが、冷視線を突き刺すぐらい不満な女帝と女神。
 
「僕らはよく似た境遇なんだよ。
 きっと君たちも無意識にそれを感じてるんだ」

 そんな、「帰れよ、ジジイ」な空気を読まずに兵部が一言。
 京介と言いかけたところを少佐と言いなおす、愛人持ちの女王。
 そして語られる兵部の過去。


 兵部、そして不二子が所属していたのは陸軍特務超能部隊。現在のバベルの母体。
 任務内容は、まぁ、その当時の時代背景から推して知るべし。たぶん、チルドレン世界の歴史も、現実の史実と大差無いのでしょうし。

 そして、始まる戦争。
 兵器として、参加した陸軍特務超能部隊。掛け値無しに若い不二子さん(;´Д`)=3
 仲間達への信頼からか、それとも子供心の純粋さからか、兵部もそれを正しいことだと認識。
 ようやく声変わりをした青狸に言わせれば、こう。

「どっちも、自分が正しいと思ってるよ。戦争なんてそんなもんだよ」

 単体で、生身で戦闘機を撃墜する兵部(((( ;゚Д゚))))
 エスパーといえど、無敵ではなく受傷してる不二子さん。
 ここらへんが、ミスタージパング・信長の『この世には一つ、絶対にたしかなことがある。「人は殺せる」たとえどんなに難しく見えてもな……!』に通ずるものがあって、ちょっと好きです。この台詞の起点となった、平手退場シーンが熱くてすごく好き。たぶん、椎名漫画で一番熱いシーン。前回といい、なんか、ほかの椎名作品を褒め称えてばっかりの気がする。
 そうそう、あとは初期の作品に「ポケットナイト」というのがありまして、これがまた(ry

 ここの会話で、ちょっと感心したのが「テレポート」を「瞬間移動」と言っているところ。戦時中ですからねー。

 が、見せられる現実。エスパーの奮闘にも関わらず、日本の敗色は濃厚に。

 そして、事件が起こるは旧壷見男爵邸。
 広島爆撃、新型爆弾の二度目の攻撃という台詞を、現実の史実と照らし合わせるなら八月七日か八日。
 回収された伊八号の脳。それが指し示したのは、超能力者の増加と、それを率いて世界を滅ぼす兵部。
 困惑する兵部、拳銃を突きつける隊長。

>「君には…感謝している。
  だが、我々が君のような化物を作ったことは、占領軍に知られるべきではない」
 「冗談……ですよね? 隊長」

 銃声が二つ。
 そして、次の敵、化け物、超能力者の頭部にさらに一撃。
 崩れ落ちる兵部。
 が、隊長が他の仲間の生死を口にした瞬間、立ちあがり隊長を殺害する兵部。
 そして、それ以来兵部が複数の能力に目覚めることに。



 そして、現在。
 重い話を聞きながら、女帝はパクパクとシチューを食べてました。女帝のこの態度は、心の闇への耐性というよりは、食欲が勝ってるだけなんじゃないかと思える今日この頃。

 兵部と自分が同じであることを否定する薫。
 皆本と隊長は違う。側に優しくしてくれる人がいれば、兵部だってそうはならなかった。
 が、兵部もそれを否定。
 皆本も結局は、ノーマル。いよいよとなったら、皆本はどちらにつくか?
 そのいよいよを作り出すのが、兵部の目的なんでしょうね。
 
 ――なんというか、本末転倒?

 そして、ようやく起きた皆本。
 寝起きで不機嫌そうだなーというところで、次回に続きます。



 今回、気になったのは、伊八号(そして、伊九号が隠していた)の未来予知において、世界を滅ぼすエスパー集団のリーダーが、兵部だったことです。
 薫ではなく、兵部がリーダー。
 つまりは、あの伊九号が皆本に見せた未来予知の時点でも、兵部は生きているのか。あるいは、未来が変わってしまっているのか。
 兵部にとっては、未来が変えられる変えられないよりも、ノーマルに対しての絶望が、現在の行動の動機なのかもしれませんが。












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