しっぽきり

「なにがそれがだ!」

 科学の怪人ナゾー様だぞ! えらいんだぞ!
 開幕ロンブロゾから、マゾ様の言い分を「なにがそれがだ!」で潰し、部下を処罰。いつにもまして厳しさを見せるナゾー様。
 信頼を失わなうまいと、つらつらと考え、電子計算機がバットさんを倒せると弾きだした、こうもり怪人と取引をするためAパート全てを費やし、人食い植物・底なし沼・湖に棲む大量の怪獣という障害ひしめくジャングルを赤靴下と決死の覚悟でくぐり抜け、最後にはコウモリに襲われながらも、こうもり怪人との取引を成功させるマゾ様の苦労が涙を誘います。
その苦労が、徒労に終わるのが分かりきってるだけに。
 いつものごとく敗走したマゾ様の前に現れたナゾータワー。
 話数が話数、冒頭のナゾー様の厳しさ。BGMもなし。
 これは、まさかの?

「マゾ、また失敗したな!」

 まさかの?

「お願いです。助けてくださいぃい」
「よし、今度限りだぞ」

 結局、助けるのかよ!


 マリーちゃんは、すっかりヒロインづいて、さらわれ役を、ヤマトネ博士とその坊ちゃんタケル君は、着衣で湖を割と速く泳ぐという相変わらずの身体能力を見せてくれました。陰に隠れていたマゾ様に殴り倒されたのはご愛敬。

 ハイスペックらしい電子計算機にも、不死身というお墨付きをもらったバットさんは、マリーちゃん救出に行けば、後に続くヤマトネ博士達の行く道を、食虫植物を倒し舗装。湖では、流れ作業で怪獣を撃破、最後の一匹もジャイアントスイングで崖に投げつけ、瓦礫で生き埋め。
 こうもり怪人から、足止めを食らってるのかと思いきや、いつの間にか突破し、マリーちゃん達を救出。
 こうもり怪人戦では、怪獣化したこうもり怪人に、竜巻や星型のエネルギー弾が効かないというまさかの展開がありましたが、最終的には打撃で翼を落とし、腕を断ち、バトンを胸に突き刺し、落雷させ、肉塊にするという、物理的な強さを見せてくれました。
 
 
 コウモリと遊ぶのに忙しく、打倒バットさんの依頼も「おもしろい」という理由で引き受けた童心溢れるこうももり怪人さんでしたが、前述の意外な耐性を見せたものの、反射的に尻尾が出た以外は、怪獣化後は倒れ込みながら掴みかかるのみという攻撃パターンの乏しさで、決定打に欠けました。
 じゃあ、バットさんにはなにが決定打かと問われると、「か、乾燥とか……硫黄とか……?」ぐらいしか答えようがないわけですが。

 それにしても、マゾ様があれだけ苦労し、部下達が死んでいった道を、バットさんはああも簡単に渡られてしまうあたり、何か切なくなってしまいます。
 ヒーローサイドがあれだけ突出していれば、それは「何か仕掛けるのは悪の方で、それを解決するのが正義」という構造論以上に、悪側の描写に傾くのも当然かもしれません。












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