しっぽきり

「元気を出すんだマリーちゃん」

 励ますヤマトネ博士だが……
 いらんかったんや、そんな言葉。


 一言で言うと、「裂けるぞ裂けるぞ……さあ裂けた!」というお話。

 洗脳ヘルメットという珍しく直に発明した装置を出してきたり、下半身に円盤から火を出してこれまた珍しく最前線に登場したりと、ナゾー帝国建設が近いだけあって、気合いの入り方が違うナゾー様。
 そして、作画の気合いが違うマゾ様も、マキノ博士を洗脳ヘルメットで攻め、バットさんの弱点を突く乾燥銃を投入し、試しうちでウサギを乾燥を飛び越えて風化させるなど、本気度が違うナゾー様サイドでした。

 生物学者マキノ博士を使い、伝説の鉱石、幻の物質、引力を切断できる反重力物質ゲロンチューム90でヤマトネ博士を誘い出したまでは計画通り! だったのになあ。

 今回の怪獣は名前がありませんでした。誰も知らない野生の怪獣だったから。
 が、バットさんを尻尾でキリモミ落下させ、ダウンをさせると、食べてしまうという健闘ぶりを見せます。不幸なことに。
 バットさん、食べちゃったら……ねえ?
 まあ、ほぼ全ての視聴者が予想した通り、腹を縦に裂かれてお亡くなりになるわけですが、この怪獣の、窮地に地面を割って登場してせっかく誘い込んだ洞窟から抜け出す機会を作る、地表に出た後も散々暴れ回り部下を壊滅状態に陥らせる、対黄金バット用だったはずの乾燥銃をエネルギー切れに追いやる等、あまりにもヤマトネサイドに都合が良すぎる行動に、お腹の中にいたバットさんはどの程度関与していたか。
 超能力のような物で操っていたのか、あるいは怪獣の行動が偶然にも都合のいいものであると悟り放置していたのか。
 何にせよ確かなことは、最高のタイミングでバットさんが、裂きすぎなぐらいに腹を縦裂きにして登場したのは紛れもない事実です。
 黄金バットは不死身だ!
 だからヤマトネ博士は冷静だったし、タケル君もマリーちゃんもすぐ泣き止んで、洞窟内で鍾乳洞に喜んで見せたりした。けっして薄情な訳じゃない……よね? 切り替え異様に早かったけど。
 
 ヤマトネ博士の旧友、生物学者マキノ博士は洗脳ヘルメットの責め苦にも、抵抗したり、洗脳後も命令にちょっと逡巡する気骨のある人でした。
 足で装置を操作したり、洞窟案内が「その横穴で躊躇したのなら、後で出てくる三つの横穴即答はおかしくない?」とややおぼつかない感じだったり、洗脳したはずなのに秘密を知りすぎた為にナゾー様に攻撃されたり、正気に戻って親友に騙したことを詫びたり、ネズミを託したりして、お亡くなりになりました。
 洗脳とは言ってみたものの、マゾ様の言うとおり性格変更で良心を封じ込めたのか。となると、冒頭のあの反応は……? 洗脳ヘルメットとは一体……。

 マゾ様は、驚異的な身体能力でジャンプして回避したり、一人称を「あっし」て言いそうなネズミに導かれて逃げ出したヤマトネ博士達を先回りしたのはかっこよかったけど、ナゾー様に真っ先に逃げられるわ、援軍要請を断られるわ、銃を打ちすぎてエネルギー切れを起こしてしまうわ、怪獣に計画をぶち壊されてしまうわと、凛々しい冒頭から比べると尻すぼみな展開となってしまいました。次があるさ……。












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