しっぽきり

 次回予告に出てないだなんて……という山乃檸檬先輩の定点観測。
 
 男子達に言い寄られて難儀している転校生高槻イチカ。その方に手が伸びる。

「ほらほら散りなさい。餓えた狼ども」

 当然のことながら抗議する餓えた狼、もとい欲望と下心を妄想と転校生の割りとカラダのラインが明らかんいなるサマーセーターの下の皮下脂肪への思いを滾らせた男子達。あと、先輩、クラスメイトからは山乃と呼ばれているらしい。

「アンタ達、おとなしくしないと」

 言葉を切り、黒い笑みを浮かべる先輩。

「すごいことするわよ」

 その一言の凄みに、イチカの席の周りは先輩を除いて無風空間に。
 一言で退散です。抽象的な一言でこうなるということは、どうやら只者ではないようです。単独で制止し、友達グループに引き入れるわけでもない先輩。友達がいない、あるいは今現在のクラスメイトには興味がない?

「わたし、山乃檸檬」

 手を伸ばす先輩。両手で握り返して自己紹介するイチカに、驚いた後微笑む先輩。

「私たちいい友達になれそうね」

 イチカの反応は戸惑い。
 友達を額面通りにうけとるか、面白いおもちゃ程度に受け取るか微妙なラインかもしれない。

「レホンでいいは」

 昼食中、山乃さんと呼びかけられての反応。
 クラスメイトからは、山乃と呼びかけられている。友達として特別な認識をしているのか、単に女子にはそうでいいと思っているのか。
 ちなみに、短い時間しか見てないとはいえ、イチカの性格上、誘うとも思えないので、先輩が誘ったものと思われる。ここでも、二人ということは、先輩やっぱり友達がいないっぽい。

「はにはしら」

 先輩だけ制服が違うことの理由を尋ねるイチカ。

「ないしょ、スゲーないしょ」
 
 本当にスゲー理由があるのかないのかはともかく謎だそうである。

「それにしても、なんか偏った組み合わせね」

 イチカの食事が、ミルクコーヒーパン、コーヒーサンド、ミルクコーヒーなのを見て一言。
 戸惑うイチカ。アバンのアレとかラストのアレ+地方のタブーとかこの世界の平均的な食事が分かってないようなことを言ってるのを見るに未来人っぽく見えるけど、まあそれはよろしい。

「あなた、変わってるわ」

 「どこがどんな風に」と慌てるイチカ。

「そういうところが」

 そういう先輩は、エロゲの作画ミスかよと見紛うばかりにデカイ弁当をかきこむオマエモナー展開である。
 この後、先輩はそのデカイ弁当から最低でも12秒以上、ご飯をかきこみ続ける。
 そんなことをしていると、眼鏡二人が近づいていくる。その内の、女性の扱いになれてそうな眼鏡の喋りを口をモゴモゴしながら見る先輩。ふと、遠くから二人の女子が見ていることに気づく。
 その後も眼鏡のしゃべりは続き、妄想癖が激しいそうな方の眼鏡とイチカが目を合わせて何か通じ合ってることはさておき、卵焼きらしきものを口に運ぶ先輩。全部白米ではなかったらしい。かきこんだときに落ちてこないでよかった。
 眼鏡の目的は自主映画制作の勧誘だったらしい。田舎、蝉の声、自主制作。一歩間違うとジブリアニメに出てきそうなノスタルジックである。
 イチカは快諾する。先輩はもごもご口を動かしている。よく噛んでいる教育が行き届いている。

「ひらひり」

 先輩も口を出す。さっきからそうだが、物を口に入れたまま喋っている。しつけがなってない。
 
「私も参加するわ」

 涼やかに笑って宣言する先輩。面白そうなことには首を突っ込むのが先輩のやり方なのか。「はい?」予想外の展開に驚く眼鏡二人。

「三年の山乃檸檬、よろしく」

 年上なことに驚かれる先輩。身長一三九cmの小さな檸檬先輩。
 その後、プールだが、檸檬先輩に水着シーンはない。

「ああ、映画の内容は私に任せて。ちょうどルーカスのために書いておいた本があるから」

 ハリウッド級と驚かれる先輩だが、勝手に書いてるだけと突っ込まれる。

「ウフフフ」

 棒気味のリアクション。書いておいたと言ってある以上、普段からそういうものを書く人であるらしい。本当は書いてない可能性もあるかも。
 下級生組がプールに入る中、先輩組は授業中。先輩は、鼻ちょうちんを出しながらのクラシックなスタイルで居眠り中。
 この後、一騒動あった後、同居するんだなこいつら的な展開や、ラッキーだかなんだか分からないけどとにかくスケベなシチュエーションを泥沼気味に目撃されたりはしたけど、先輩はでてこないので割愛。
 あ、EDでは星を見ながらぐるぐる回ってました。

 












管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://bbkiriblog.blog70.fc2.com/tb.php/1664-c3798afa