しっぽきり

 この映画を思い出す時のBGMはたぶん、ゴセイジャーOP。
 というのも、最初にして多分最大のハイライトがレジェンド大戦完全版にあるわけです。
 TVシリーズの段階で、あの映像だけでもこの企画は勝利だなと思ってたんですが、今回はBGMとして流れてたゴセイジャー主題歌が神懸かり的にマッチ(地球を守るために戦うって歌詞なのと、光のシャワーのフレーズ)。TV版にはなかった声(違う人も多いけど違和感ないレベル。特にキレンジャー)+追加戦士も入っててすばらしい。シグナルマンはチーキュのために、来てくれてありがとう。締めの台詞も人選含めてよかったです。

 そして本編。
 反目→3手に分かれての共闘→33戦隊との決戦→黒十字王と等身大戦だけでもこのボリューム。話の8割ぐらいは戦ってた印象が。
 TVシリーズの進行上しょうがないんですが、ゴーカイジャーの地味さ。強化形態まであるゴセイジャーに対して、「派手にいくぜ」とは言うものの、ゴーカイジャーの派手さって基本的に他の戦隊への変身で成立しているわけで。それがストーリー上、封じられてしまった今回の映画は、個別武器+強化形態有りのゴセイジャーと比べてやや地味に映りました。
 ゴセイジャーは見てなかったんですが、アラタのややとぼけた感じのキャラクターは見てて面白かったです。

 レジェンドからの承認シーンは、よく集めたなあという人数。各作品の主題歌と絡めてうまいことセリフ作ってたなあという印象。
 認めてもらってよかったよかった。

 ロボット戦。各戦隊の1号ロ(ゴレンジャー・ジャッカーはマシーン)が勢ぞろい。
 承認シーンからのスーパー戦隊勢ぞろいに続いての連続クライマックス。
 ただ、この2つのクライマックスの意味合いは違って。
 前者のレジェンドが黒十字王が言うところの「スーパー戦隊」への奇跡であるならば、このロボット戦は「スーパー戦隊を信じていたもの」への奇跡。
 今回の映画で、ゴーカイジャー達とレジェンド(冒頭とレンジャーキー空間のぞく)はドラマ的に絡みません。彼らが絡むのは、サラリーマンと幼稚園児。
 ゴセイジャー・ゴーカイジャーが「スーパー戦隊」の象徴(というかそのものですね。作品内で真っ先に承認してるのが黒十字王というのが皮肉といえば皮肉)ならば、「スーパー戦隊を信じていた者」の象徴はサラリーマンと幼稚園児(メタ的に言うなら見ている人間)なわけで、彼らの声で出てくる巨大ロボット達はまさに「スーパー戦隊を信じていた者」達のために出てくるわけです。
 だから、最初のクライマックスではゴーカイジャー達にメッセージを託しましたが、ロボット戦でのクライマックスではゴーカイジャー達に特にメッセージを与えるわけでもなく、声援に反応して具現化し、戦闘開始するわけです。ゴーカイジャー達は「スーパー戦隊を信じていた者」ではなく「スーパー戦隊」そのものなわけですから。

 「バリブルーン!」→ゴレンジャーOPと共に戦闘開始、の流れも感動的でした。スーツが全部残ってるわけもなく、多くのロボットがCG+合成で出演していたわけですが、違和感なく、というかその違和感こそ歴史としてうまくまとまってました(フラッシュマン等のバズーカ含めて、過去フィルムはうまく使ってる)めまぐるしいばかりの勢いで必殺技連発されたらそれはもうテンション上がらざるをえないというか、多幸感あふれる数分間でした。

 大前提としての無理はあるにしても、単独の作品として「全作品、同一世界に存在しました」という理屈抜きの割り切りと、個別に扱うというよりスーパー戦隊という枠組みにはめ込むことで、この手の、ヒーロー総集合映画としては相当うまくいった映画と言っていいんじゃないでしょうか。
 

 アカレッド、ゴーカイシルバーはワンシーンというかワンカットだけちょろっと。前者はシナリオ上の問題だろうけど、後者は映画運ないなあ。












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