しっぽきり

「ライダー一枚」
「タンタン?」

 仮にタンタンと言った場合に『けいおんですね』と返された可能性はいかほどか。

(以下ネタバレあります)
 まず、特典のガンバライドカードはもうちょっとこうサプライズ感を大事にしようぜというかなんというか。単にロケットステイツとか、フォーゼ・なでしこじゃダメだったのかなあ。

 冒頭、隕石が落下。
 隕石に付着してたソル(なでしこ)、落下の衝撃で時空に穴。結果から言えば、この話に出てくる諸々は、この隕石が発端でした。前年、前々年は二つの事件が最終的に一つにという流れでしたが、今年は一つの事件が二つに別れて最終的に再び一つにという流れ。
 この映画、初の登場ライダーはなんと一号と二号。ついで、V3・ライダーマン、X・アマゾン、最後にストロンガー。BGMは、ストロンガーに流れていた曲のアレンジバージョン。世界各地で戦うライダーというのは、昭和ライダーの定番ですね。


 オーズ編。ディケイドが真の最終回、Wがスカルがメインの準スピンオフ的な性格(所長の結婚とかはありましたが)だったのに比べて、今回は純粋に後日談といった趣。
 未来からきたライダー、ポセイドン(水の力で変身する、未来の仮面ライダーアクアに、会長がメダルを与えてポセイドンに、そしてTV版最後のドクター戦で空いた時空の穴が未来につながり、ポセイドンへコアメダルがそそぎ込まれて暴走)が敵。
 最大の焦点であった、アンク復活に関しては未来から来た一点で突破。
 肩すかしのようにも思えますが、方法ではなく、むしろアンクが復活する「いつかの明日」という点を軸ドラマを仕立てているので、ガッカリ感はありませんでした。
 まあ、クスクシエでアンクが本当に嬉しそうにアイス頬張ってたし、それでいいんじゃね? 明日のパンツの理由も絡まってたし。
 明日というキーワードはアクアにも当てはまって。
 映司の「(アクア)がくじけた今日は自分達が支えるから、アクアは明日を」という台詞にはグッときました。アクアの、「明日を救うのが仮面ライダー」という台詞にも。
 ジェットスキーアクションはかっこよかったけど、伊達さんと後藤さんはあそこでなにをするつもりだったんだろうか。
 会長はやっかいな人だなあ。四〇年後まで。まあ、単純な善人ではないからなあ。千世子さんはすごい人。
 里中さんのアクションシーンあり。というか、オーズ限らず、全体的にやたらと女の人がアクションしてた印象。もちろん男もやってるけど。クスクシエのアクションといい、環境を活かした生身アクション多くてかっこいい。
 確認しきれなかったけど、シャウタソングはかかってたってことでいいのかな。すごい短かったけど。
 「明日」というキーワードもあって、ものすごいさわやかな終わり方でした。


 フォーゼ。
 こちらは単独で明確な敵がいたというより、そのままMOVIE大戦パートに直結するエピソード。
 仮面ライダー部、お前等いい奴だなというお話。ただ、本編で弦ちゃん絡みの恋愛話はできないよね、これ。やらないからこそ、やったのか。
 なでしこの正体は、隕石に付着していたソル(簡単に言うと、進化する地球外生命体)。それが判明するまでの弦太郎との交流は、なでしこの行動は感情のない反射的に真似してただけとしながらも、そこは感情が芽生えていくというパターン。最終的に、弦ちゃんの度量は、地球外生命体すら受け入れるレベルに。賢吾が定義づけつつも、弦ちゃんの感情も認める展開は、TVシリーズと合わせた賢吾の変化が現れてますね。
 なでしこ失った後の、弦ちゃんの泣く時間を作ろうとするライダー部の面々の奮闘は、この映画でのドラマ的な部分での一番の見せ場でした。全員カウントダウン変身、ここでやるのかーと驚きました。最終回とか夏映画とかじゃなく、ここでか!
 なでしこはアクションやポーズ、SEも、想像以上に乙女乙女したライダーでした。完全なフォーゼにならなかったのは、コピーしきれなかったということなのかな?
 大文字さんとパワーダイザーは予想以上に活躍多かったです。
 ジャンボ肉まん二個八〇〇円はやすい。あと、部長は髪型どうしたんだろう。
 最後のなでしこ本人登場は、切ないけど、弦ちゃんにはライダー部の友達がいるもんね!



 話の途中とMOVIE大戦でつなぐ役割を担ったW。実際繋いだのは財団Xでしたが、まあそこはそれ。
 エクストリーム(変身シーンからとも思ったけどしょうがない)はともかく、ジョーカーまで見られるとは。まあ、そこに至る理由はあれでしたが。
 まあ、そこはともかく、Wに物語を見いだすなら「後輩を得て先輩」になった物語でした。先輩になった彼らがみられる映画。先輩ライダーとしての面目を果たしつつ、先に行かせるという一歩引いた形で、オーズ・フォーゼの映画として成立してて、安心しました。位置に対する描写という点での満足度では、COREの時よりよかったというか、大ショッカーの時の客演としては最悪の形(ボスでディケイド達と因縁のあるシャドームーンを事実上倒しちゃいました)と比べると、今回はすごい良くて、一定の役割を果たしてフェードアウトする理想的な客演でした。前にこういう不安を抱いてましたが、杞憂でした。盛った分、ドラマ的に多少軽くなった部分はありましたが。
 フィリップの言うとおり、似た者同士の翔太郎と弦太郎の先輩後輩関係は素敵でした。
「おまえ……いい奴だなぁ」
 映司がWコンビに敬語なのは違和感ありましたが、先輩後輩という絵を見せるときにしょうがなかったのかな? COREのときどうだったか。それほど絡みはなかったような。アンクの腕に翔太郎が驚いてたのは覚えてますが。
 AtoZからの流れの「ライダーは助け合い」言ってくれたのは嬉しかったです。先輩後輩で言うと、オーズパートでも映司なりのやり方で、ミハルへの先輩ライダーをやってました。平成ライダー縦社会の形成か……。
 Wに関しては、CORE(というかスカル)・アクセル・エターナルと後日談は作られるけど、そのどれもスピンオフとしての性格が強いという多少の消化不良感があったところに、今回のこれで、個人的に一つピリオドが打てました。スーパーヒーロー大戦を始めとして、客演はまだあるかもしれませんが、先輩ライダーとして棚に置けた感じ。
 ありがとう翔太郎、フィリップ。

 変身シーンは、

 サイクロン! ジョーカー!
 メダルをベルトに挿入する映司。
 スイッチを四つ押す弦太郎。

 スリー 映司。
 ツー  翔太郎、フィリップ。
 ワン  弦太郎。

「「「「変身」」」」

 サイクロン! ジョーカー!
 タ・ト・バ タトバタトバ!
 宇宙キタ━━━━━━━━!!

 というのではなかったです。妄想ですね。
 揃い踏みのシーンは、Wが先に変身、オーズ・フォーゼが同時に変身という形に。まあ同時だと音声ゴチャゴチャになっちゃうからしょうがないのかな。それでも、まあ、かっこいいというか、三作品とも見てるから感慨深い。
 音声で言うと、Wが、聞き取れるレベルではあるけど音声が割れ気味でそこは残念でした。


 主題歌流れつつのフォームチェンジは爽快の一言。いや、かっこいい。主題歌流れてたら無条件でテンション上がっちゃうよね。、それは。この映画の最大のハイライトって言っていいんじゃないでしょうか。
 Wは基本三フォーム+各マキシマムドライブ。サイクロン・ジョーカー、ヒート・メタルとアクション重視。となると、ルナトリガーが、マキシマムドライブ一発で終わったのもしょうがない?
 オーズは、予算的な問題で映画とTVでの出番数がほほ変わらないガタキリバ、MAP兵器と化したサゴーゾ等、「もうあいつ一人でいいんじゃないかな」レベルの無双ぶり。大量の戦闘員を掃討することにかけては、ライダー史上でも屈指のレベルじゃないかと。
 フォーゼは、TVではご無沙汰のスイッチも使い、ホッピングまで使用。マジックハンドとかと合わせて、本当にトリッキーなライダーだなあ。
 


 途中で財団Xに捕まっていた七人ライダー。扱い的に、目玉の一つになるようなレベルではありませんでしたが、オリジナルキャストというか変身前が出せないとなると、まあしょうがないかな。
 MOVIE大戦パートでスイッチとメダルで復活。メダルとスイッチ、合わせて七になることはなるけど。
 そんな中でも、各々必殺技が見られたのは、素敵。ライドルで鉄棒してるし、電キックで発光してる! チャージアップストロンガーはさすがになかったかあ。うん、しょうがない。しょうがないけど、多分今後も映像では見られないんだろうなあ。クレイドール・ドーパントの舌打ちは芸が細かいと思うと同時に、再生怪人だしという複雑さもあり。
 フォーゼの「友達」という言葉に反応する、アマゾンかわいい。
 必然性という点ではちょっと薄かったかなという印象。存在認識してる、フォーゼサイドともうちょっと何かあるとよかったかなあ。
 
 オーズ最終フォームのスーパータトバは、スーパー連呼! というシンプルさ。潔い。カラーリングドギツいなあという第一印象でしたが、いつも通り、動けばかっこいい仕様。未来のメダルは時間停止がデフォルトなのか。スーパーメダルは、アクアが去り際に渡していくんじゃなダメだったかな。
 フォーゼ編でも出ていたロケットステイツでしたがなでしこの残していったスイッチという必然性もあってよかったです。
 バトルの相手も、 Wが数、七人ライダーが対幹部、主役のフォーゼ・オーズがラスボスの銀河王とバランスよかったです。
 EDも過不足なく。あ、七人ライダーは何か欲しかったかなあ。

 あと、ED後のアレ。あのキャラで、あのかけ声……なんかいい!
 まあ、メテオですけどね。アクセルがメモリだけ、バースは登場時にして早くも二人が変身するもどちらも当面の変身者じゃないという中で、今回はさすがにあの人が最初から変身するんだよね?
 今考えると、最終的に映画で映司も変身しちゃうわけだから、ある意味、変身者は限定されないバースらしい扱われ方といえなくもないのか。

 なにはともあれ、MEGAMAXの名前通りのMEGA盛りな映画でした。












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