しっぽきり

○ウップス

 学園のピラミッドのトップに位置するチアリーダーがチアリーダー姿で昼時の食堂に現れて、冷笑的な反応として、「ウップス」とか言い出す。
 個人的には、ここが一話の分水嶺でした。この一幕があって、一つ壊されてから話を鷹揚に受け入れられるようになりました。
 アメフト部とチアリーダーが学園のトップって、もろにアメリカのスクールカースト制度がモチーフなんでしょうが、そのままやられてたら多分、気恥ずかしさを感じてただけに、滑稽に見えるぐらい徹底してくれていて助かりました。
 


○ヒロインの役回り

 新番組予告の時点で、友達を作りたがる弦太朗と友達になる可能性をゼロと言い切る賢吾は、ある程度話が進むまでは仲が悪くないと始まりません。
 体力がないことを知りながらも自分でやろうとする賢吾が、弦太朗に直接ベルトを渡せば、そういった対立の図式は賢吾が(彼自身の中では)弱みを握られる形になれば、どうしても弱まってしまいますし、賢吾のキャラクター性も弱めてしまうかもしれません。しかし、ド素人である弦太朗がベルトを奪う形では、本編の描写通り、変身すらできません。
 賢吾に直接渡させず、フォーゼの情報を弦太朗に与える。その役割を担ったのが、ヒロインであるユウキでした。
 彼女は弦太朗の幼なじみで、気難しい賢吾と対等に話し、フォーゼのことも知っていた彼女は、彼の協力者あるいは理解者なのでしょう。
 つまり、弦太朗がフォーゼを託すに足る人間であること、そしてフォーゼの情報を彼女は知っていた。二人の対立軸を保ったまま、弦太朗をフォーゼにできる人間、それが彼女だったのです。後者に関しては、オタク=ヒーロー好き、あるいは、マッドサイエンティストなのか、どちらにせよフォーゼにするのにノリノリというのも一つのポイントだったかも。
 彼女の役割は、それだけにとどまりません。先に挙げた弦太朗の幼なじみかつ、賢吾の協力者というポジションは、必然的に二人の過去を知っているということでもあり、二人の関係性を変化させる鍵を握っています。(というか、第二話でさっそく?)
 また、アメフト部・チアリーダーで明らかなように、この作品はアメリカのスクールカースト制をかなり露骨に取り入れています。その中で、ユウキは、厳密に言えばどこなのかわかりませんが、そう高い位置にいるわけではなく、また、そういった階級に対して積極的な反対者ではありません。
 こういった学園の状況を弦太朗(と視聴者)に伝える役割でもあり、また、彼女自身もそういった暗黙の空気に従うわけがない弦太朗に救われる立場にあるのでしょう。
 主人公の幼なじみで、博士ポジの協力者で、カースト制度の下で、視聴者への情報提供者で、救われる対象のヒロインというのは、なかなか便利だなと思いました。


◯その他

 担任の先生が、科学でも数学でもなく、古文の教師っていうのは何か意味があるのかなあ。
 あと、俗なこと言うと、お金かかりそうな作品だなあ。












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