しっぽきり

 一方、新漫画党のホームグラウンド、漫画少年に休刊の危機が訪れる。が、年内は大丈夫と聞き安堵。
 そして、帰省。母親にぞうりを、弟に万年筆をプレゼントし、懐かしい故郷高岡の空気を楽しむ満賀。
 神社でふと引いたおみくじは大凶。
 故郷にいる間にも、仕事を進めようと机に向かうが、どうにも気が緩みはかどらない。
 そこに一通の電報が届く。

 ゲンコウシキュウオクレ 三ネンブック
 
 催促の電報に慌てて才野宅へと向かうと、彼のところにも電報が来ていた。
 しかも二通。
 一刻が惜しい、緊急事態に、二人は東京に帰らずに高岡で執筆することを決める。
 そこにまた電報。「アナガアク」。その五文字に震え上がる二人。
 何とか二年ブック分を仕上げ送るが、またさらに電報が届く。
 進めようとすれば頭が痛み、あせればあせるほど、手が遅くなる。
 
 ゲンオクルニオヨバズ ヨソヘタノンダ ナカヨシ
 この一通の電報が、それからはじまる足塚茂道の葬式を告げる、最初の鐘だったのだ!
 
 その後の十日間、電報が届き続け、それ以降はパタリと止まった。
 
 すべては終わってしまったのだ!!

 一通届くごとに、胸がえぐられる思いで、そして届かなくなったことで、さらに……。そう考えると重いシーンです。
 漫画家にはカムバックできまい。東京にも戻れない。
 半月以上、家でゴロゴロしていた二人に、テラさんから手紙が届く。
 とにかくトキワ荘に戻って来い。
 テラさんからの友情がこもった手紙に上京する二人。
 テラさんに事情を話す二人。東京に来たのは、あとしまつをするため。
 落ち込む二人に、テラさんが大声を上げる。

「ばかっ!!
 きみたちのまんがに賭けた情熱はそんなにアマッチョロイものだったのかーっ!!
 きみたちはまんがに 命を賭けたのではなかったのかーっ!!
 それなのにたった一度の失敗でかんたんにあきらめてしまうのかーっ!!
 たしかに今度の失敗はかんたんに許されることではない!
 
 (中略)
 
 第一きみたち今まんがをやめたら……あといったいなにがあるんだ!!」
 
 ここのテラさんの怒った表情が。今までが温厚そのものな人だっただけに、ここは足塚ともども、雷に打たれたような衝撃でした。
 編集者達に謝る二人。しかし、連載は軒並み打ち切り。二人はくじけそうになるが、自分達が一人ではなく、二人で支えあえることを思い出し、もう一度がんばることを決意する。
 坂本氏が新漫画党から去り、小野寺氏・赤塚氏が入ってくる。
 自分達の道から降りるもの、新たにやってくるものに感慨深くなっているところに漫画少年の加藤さんがやってくる。
 平謝りの二人だが、加藤さんは許してくれ、仕事を頼んでくれる。
 締め切り前に原稿をあげ、テラさんとともに漫画少年編集部へと向かう足塚。
 しかし、編集部には誰もいず、電話だけが不気味に鳴り響いていた。












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