しっぽきり

 霧深き国…「エルドゥラ」…
 四方を“ボーダー”と呼ばれる絶壁に囲まれ、世界から隔絶された天空の秘境――この国でおれは生まれた。


 そんな少年ニットと彼が知らずに飼っていたリンドバーグ・プラモの旅立ちのお話。
 エルドゥラを支配するオルソニス王家では、空を飛ぼうとする行為自体を禁止する飛翔罪が制定されていて、ニットの父親もそれを犯している(空を飛ぼうとした際の事故で死んでるみたいですが)ものの、ニット自身も空を飛ぶことに憧れを持っている。
 空を飛びたいという憧れみたいなものは、飛行機が飛んでる時代でも持っているわけで、それが隔絶されていて、しかも国(狭い中だから地主ぐらいがふさわしい気もしますが)が禁止しているとなれば、それだけ憧れも増しそう。最後に出てきたアレと何か関係あるのかなあ。
 ニットの旅立ちのトリガーとなった男シャーク。彼もリンドバーグ(簡単に言うと空飛ぶトカゲというか恐竜?)に乗って空を飛んでルドゥラに入ってきた人間であり、それ故に追われ、ニットはそれを匿うわけですが、

「空に憧れ…ただ飛ぶのを夢見る奴に、悪人などいねえさ」

 と語り、ニットの憧れを肯定してくれます。
 父親の昔なじみであり、ニットに何かと良くしてくれたつばさ屋の一家も、父親が死んでしまったことと、その後、ニットが何かとつらい思いをしているわけですから、ニットの憧れを肯定してくれる空気は当然ない。
 具体的な道しるべが見えたニットは、プラモと共に、冒険の旅に出ることに。
 幼なじみのモーリン、ついてきて欲しかったなあ。 












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