しっぽきり

 アサウラ先生のデビュー作。デビュー作だからかとある意味納得。
 オートマチックはいい。五発ごとに一々装填しなくてもいいし、ダブルアクションのリボルバーと比べるとシリンダーを回し、トリガーを持ち上げる作業がないだけ、トリガープルが軽く、安定している気がする。弾が装填、排夾、そして後方に動くスライドがハンマーを起こしてくれるのだ。実によく考えられたシステムだ。

 という、踏み絵。

 拳銃、百合、拳銃、拳銃、拳銃ぐらいの分量。
 一口にいうと、内向的というか、自分の運命を他人に預けてきた(預けざる)を得なかった少女が、自分の足で歩き始める話。
 自衛手段としての拳銃の所持が認められた世界。物語に対して、設定が先走りすぎてるというか、大きすぎるというか。
 主人公がヤクザの娘で、かかわり合う主な人間が、そことつきあいのあるなんでも屋的な立場であるなら、フィクションの嘘で考えれば、法律がどうであれ拳銃を扱っててもおかしくはないだけに、あんまりいらないなあという感じが。
 だいぶ削ったらしいはずなのに、それでも圧倒される拳銃描写に、なんというか書いてる人の志向ではなく、嗜好が思い切り出てるなあという感じでした。












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